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6-3

「魔法とは元来、神の力と呼ばれているものです。信仰する神によって使える魔法の属性は変わり、正確な祝詞を唱え、魔力を込めることで魔法を行使できるようになります。勿論、魔力量によっては、使えない魔法が存在しますが、今はどうでも良いでしょう。……ちょうどいいところにきましたね」

 ハルマハラさんの視線の先には一匹のタイラントグリズリーがいた。どうやら、匂いにつられてやってきたらしい。

 

「風の神よ。我に力を貸し与えたまえ。ランペイジウィンド!」

 こちらを警戒するタイラントグリズリーに、手を向けるハルマハラさん。

 その祝詞を唱えた直後、吹き荒れる風は、避けようとしていたタイラントグリズリーをズタズタに引き裂いた。

 タイラントグリズリーは、魔法による攻撃を受けると、よろよろと数歩動いた後、地面に倒れ伏せた。


 今のがこの世界の魔法! 信仰している神によっては、効果や使える魔法が異なるのか。

 ハルマハラさんは、さっき風の神って言ってたから、風の神を信仰しているのか?


(なぁ、俺って魔法とか使えたりすんの?)

 これは、心の内が読めるという彼女(女神)に聞いただけだ。

 すると、返信はすぐに返ってきた。

 タッチパネルという機能を通じてーー

『よくわかんない。でも、多分使えんじゃね? 優真君は私の眷族な訳だし。詳しくは、神託とかする人に聞いて』

 …………なんで、神自身が把握していないことが、他のやつにわかるんだよ。あぁ……もしかしてあれかな? 自分からしたらどうでもいいけど、その神託とかする人には重要なことだから覚えてる、みたいな?


 いろいろと言いたい事はあったが、この『眷族』というものが気になった。

 眷族って親族とかそういうのを指していたと記憶しているが、確か従者にも適用されるんだったか?

 というか前にどこかで聞いた気がする。

 ……こいつの従者とか死んでも嫌なんだけど。

 絶対パシリにされるのがオチーー

『それは違いますよ優真様。貴方の元居た世界でどうだったかは知りませんが、こちらの世界で呼ばれる眷族は、神に選ばれた者を指します。

 一応それぞれ神によって扱いは異なりますが、基本的には、眷族>天使>信仰者>その他の人間となります。

 ちなみに魔法の件ですが、子どもを司る神(女神様)から与えられる神託を、指定された教会で受ければ、魔法は扱えるようになります。

 ただし、万能系の魔法に関しては、他の神に敵わないですし、戦闘系は気候を司る神たちや火や水といった上位の神様に軍配が上がります。基本的に信仰が大きいところは、魔法が有能と判断するべきです』

(俺を様付けで呼ぶってことは、ミハエラさんかな? ……それで魔法の効果とかは?)


『女神様の眷族である優真様には、人心掌握の魔法と子どもからなつかれる魔法が使えます。

 魔法名はマインドコントロールとチャームですね』

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