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まぁ……なんでって言われても別に味方とかじゃないんだけどな~。実際、あの皇帝とは色々あっただけだし……なんて説明するのが正解なんだ?
「そちらの方は、パルテマス皇帝の第2皇女だったと記憶しております。まさか、政略結婚とかですか? それならば私の孫娘を……」
「あー……そういうの止めてもらっていいですか?」
皇王の言葉を遮り、俺はそう伝えた。
その言葉に続く言葉は容易に想像でき、尚且つ俺が最も毛嫌いしているものだ。
「ユリスティナ皇女と婚約したのは、別にパルテマス帝国と仲良くなるためじゃありません。むしろ、俺の障害になるというなら、容赦なく叩き潰します。そもそも、眷族は国なんかに縛られない。それくらいご存知のはずでしょう?」
「も……申し訳ありません」
「貴女方の気持ちもわからないではありませんよ。今まで献身的に頑張っていたのに、他の魅力的な国だけが恩恵を授かれる。……納得がいかないんでしょうね」
「……なんか優真がお金だけ貢がせて、他の美女と遊んでいるドクズに一瞬見えちゃった」
「……万里華……言いたいことはそれだけど、男性像を俺にすんな」
「ユウタンさいて~」
「……ご主人様……信仰者を裏切る行為は処刑案件……腹切り……する?」
する? の辺りで首を傾け、短刀と白装束をどこからともなく取り出してくるメイデンさん。
内容や持ち物だけ耳を塞げば可愛い仕草なんだけどな~。
それと地味にハナさんが俺に幻滅しているのが伝わってくる。
「……万里華が変なこと言うから、二人が勘違いしたじゃねぇか……」
テヘペロとでも言いたげな顔でこっちを見てくる幼なじみに頭を抱えながら、俺は皇王様に色々と事情を話した。転生したとかいう話は色々と面倒なので省き、要点をかいつまんで話した。
その間、切腹準備を裏でしているメイデンさんに恐怖とかの感情を抱くが、なんとかパルテマス帝国を助けた経緯の説明をし終えた。
よくよく考えてみれば、このチャイル皇国が子どもを司る女神様の信仰を始めたのは約100年前で、その間ずっとこの国は、女神様の教えを遂行し、祈りを捧げてきた。それなのに、まったく恩恵はもらえず、それなのに、パルテマス帝国は自分達が祈りを捧げてきた女神様の眷族によって救われた。
……事情とかを無視して見ると、俺ってかなり酷い奴に思えてくるな…………。




