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優真が下に降り、リビングに入ると、ここの住人ではない茶髪の少女が恭しくお辞儀してきた。
「おはようございます、アマミヤ様。この度は、皇帝陛下の命でここに参りました」
「おはようメイファンさん。とりあえずその話が急用でないのなら、朝食の後でも構わないかな?」
「え……ええ、もちろんです。朝早くから来て迷惑をかけてしまったことを、ここにお詫び申し上げます」
「構わないよ。別に責めてる訳じゃないし」
メイファンさんが頭を下げ、邪魔にならないよう、ソファーに座らせた。
「おはようございますユーマさん」
席に座った優真のもとに、エプロン姿のシルヴィがやってきて、朝の挨拶をする。
「おはようシルヴィ。いつもありがとう」
彼女は優真の前に牛乳の入ったカップを置いた。
「いいえ、お気になさらないでください。私が好きでやっていることですので。それより、朝はトーストとコンソメスープにしようと思っているのですが、バターとジャムはどちらを塗られますか?」
「バターで頼むよ」
「わかりました」
その後、それぞれ異なるタイミングで起きてきて、皆が揃ってから、朝食を始める。
6人まで座れるテーブルは、ここに住み始めた当初は余裕だったはずなのに、今では、俺、シルヴィ、シェスカ、女神、万里華、ファルナ、ユリスティナ、そして住み込みで働くことになったメイデンさんの8人となり、かなり詰めて座ったり、横を使ったりしているほどになってしまった。
さて、全員が食事を食べ終え、今日だけはシェスカとファルナにも部屋にいてもらうことにした。
シルヴィと万里華が食器を洗う音を聞きながら、俺はメイファンさんの向かいにあるソファーに座った。
隣には、女神が座っている。
「さて、朝食も終えたし、早速本題に入りたいんだけど、皇帝陛下からの用件を聞いてもいいかな?」
「はい。こちらを皇帝陛下より預かって参りました」
そう言った彼女は、懐から1枚の手紙を取り出した。




