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19-3


(まったく……この世界の食文化はどうなっているのだろうか?)

 優真は目の前に出された食事を見て、そんなことを思った。


 出されたのはバンズにお肉とレタスを挟んで焼き上げたようなもの……ようするにハンバーガーだった。

 万里華の方を見ると、ちょうど目が合い、彼女も苦笑いを浮かべ始める。

 最初はバカにでもしているのかと思い、皇帝の方を見てみると悪意がまったく感じられなかった。

 その瞬間、察した。

 これマジなやつだ、と。

 しかも更に驚いたことが、シルヴィがハンバーガーを高級食品だとか言い始めたのだ。

 日本ではファストフードの代表みたいなハンバーガーがまさかの高級食品……異世界って謎すぎる。

 もう訳がわからなくなってきたため、そのまま食べようと思った時だった。向かいの席に座っていたユリスティナがいきなりナイフとフォークを手に取り、ハンバーガーを切り始めたのだ。

 流石の俺でも驚きが隠せないとかいうレベルじゃない。危うく、大声を出しそうになった。

 ハンバーガーを切る。

 そんなの聞いたことがない。

 普通かぶりつくものじゃないの?

 シェスカが「どうやって食べるの?」と隣に座るシルヴィに聞いている。

 どうやら、シルヴィも切る派のようだ。

 どうする? このままいつものように手で掴んで食べるか?

 右隣に座る女神が先程から声を出さずに爆笑している。


(くっそ、こいつ俺が悩んでいるのを見て楽しんでやがるな……なぁ……どうやって食べればいいんだ?)

 目から出た涙を指で拭った女神は、少し深呼吸をすると、満面な笑顔をこちらに向けて口パクしてきた。

(ggrks)

そう読み取れた瞬間、すごく殺意が湧いた。


「うまく切れないや」

 殺意を頑張って抑えていると、万里華の右隣に座るファルナがそう言って手に持っていたナイフとフォークをテーブルに戻した。

 次の瞬間、猫耳のような獣耳をはやした少女は、ハンバーガーを両手で掴んで口一杯に頬張った。

(おお! そうだよファルナ! それがハンバーガーの真の食い方だよな!)

 そう思い至った俺は、ファルナに続いて、目の前にあるハンバーガーを思いっきり掴もうとした。

 次の瞬間、

「こら、ファルナちゃん。そんな食べ方はしたないでしょ! 王様達の前なんだから、ちゃんとナイフとフォークを使いなさい」

 左隣にいるシルヴィが、ファルナにそう言ったのだ。

 その言葉で俺は伸ばしかけていた手を止めた。

「え~だってこれ食べにくい!」

「だめなものはだめなの! お行儀よくしないと! ねぇユーマさん?」

「えっ? あ……ああ、そう……だな。郷に入っては郷に従えだ。手を使うのは……だめだな」

「う~、お兄さんが言うなら……そうする……」

 そう言って、ファルナはぎこちない手つきでハンバーガーを切り始めた。

 そして俺と万里華も、違和感を抱きながら、ハンバーガーを切り始めた。

 ……すまん、ファルナ……。

席順

シェスカ

シルヴィ

優真     ユリスティナ

女神     フェムド(皇帝)

万里華    皇子

ファルナ

 説明は後々出すけど、とりあえず出しときます。

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