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17-5


 元々この国が帝国と呼ばれ栄えていたのは数百年前の話で、16年前までは他とほとんど変わらない国だったのです。

 しかし、お父様の右腕として活躍していた右将軍ガイベラスが鉄の神の眷族として覚醒した事で、全てが狂い始めました。


 事の発端は力に溺れたガイベラスがお父様相手にクーデターを起こしたことです。

 内部で行われたクーデターは、外に漏れることなく速やかに行われました。お父様の味方だった左将軍も既に眷族として覚醒しておりましたが、攻撃と防御力の高すぎるガイベラス相手には抵抗することすらできなかったと聞いてます。

 結果的にクーデターは成功し、国の上層部はほとんどがガイベラス側になりました。

 しかし、ガイベラスはお父様の命を奪わずに、自分の操り人形として扱い始めたのです。

 従わなければ家族を殺すと脅して……。


 その事実を最近になって知ったわたくしとお兄様は隣国のチャイル皇国という場所に逃げようとしました。

 其処まで逃げれば、お父様がガイベラスの指示に従う必要はないと思ったからです。チャイル皇国は平和の象徴として栄えていましたから、そこなら少しは匿ってもらえると思ったのですが、そううまくはいきませんでした。

 チャイル皇国に向かっている道中、スティルマ大森林にて追っての兵士達に襲われたのです。

 その戦いでお兄様が大怪我を負ってしまい、護衛の近衛騎士達からの進言もあり、この町にいる左将軍ディアンツスと仲の良い貴族に頼みこみ、昨日まで匿われておりました。


 しかし、その貴族がわたくしの寝ている時に襲ってきて……その場はメイファンがすぐに駆けつけてくれたお陰で、何もされずにすんだのですが、その貴族がわたくしに拒まれたという理由で、わたくし達を捕らえてガイベラスに渡そうと言い始めたのです。


 わたくしはメイファンやお兄様達が逃がしてくれたのですが、他に頼れる場所もなく、一人で一晩中逃げ回っていたところで、メイファンから聞いていたこの場所を思いだし、最後の希望に託そうと思い、この場所まで来ました。ですが、いざ扉を叩こうとしたところで意識が遠退いてしまい、倒れてしまったのです。


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