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17-4


「……お風呂ありがとうございました」

 風呂に入っていた金髪の少女がリビングに戻ってきた。

「ああ、昼ごはん出来てるし、こっち来て座りなよ」

 彼女の服は雨で濡れていたため、体格の近いファルナの服を貸していた。

 そんな彼女を食卓に呼び、全員が揃ったことで俺たちは食事を開始した。

 シルヴィの作ったカレーは万里華の指導もあったため、とても俺好みの味に仕上がっていた。


「……さて、食事も終えたところでそろそろ話を伺ってもいいかな? 君が何者で、何故この家の前で倒れていたのかを……まぁ、後者に関しては偶然かもしれないけどね」

「……いえ、わたくしはここを目指して来ました。あなた様に会うために……」

 俺が質問をすると、金髪の少女はその翡翠のような色の瞳を涙で潤ませる。そして、少女は席を立ち、俺に向かって頭を勢いよく下げ始めた。

「どうかお願いします! 家族を、メイファンを、そしてこの国をお救いください!!」


 その言葉を聞いた瞬間、俺の頭は混乱した。

(はぁ~? なんで家の前で倒れていた少女に風呂と食事を振る舞ったら、そんな話になるの? 壮大すぎん? 国を救えとかそんなの俺にどうしろと? 正直、女神からの提案受け入れたせいで俺は今、自分のことで手一杯なんだけど…………断るか。正直俺が関わる必要もなさそうだし……)

 そう思って、彼女に断りの言葉を入れようとした瞬間、下げていて見えない彼女の顔から涙がこぼれているのがわかった。

「……優真君」

「……わかってるよ。とりあえず、話も聞かずに追い返すのは失礼だし、今は雨が降っている。何よりも、彼女がここまで来た際の格好がどうにも気になる。そんな訳で話ぐらいは聞くよ」

「そ……それでは!」

「ただ、協力するという確約は出来ない。俺はここにいる全員の命を預かる身だ。そう簡単には決められないんだ」

 その瞬間、話を聞くという言葉で希望に満ちた少女の顔に陰りが見えた。

「わ……わかってます。しかし、今からする話に嘘はないので、笑ったりとか、ありえないという言葉で片付けないでほしいのです」


 少女は目元を指で拭うと再び椅子に行儀よく座ると、真剣な表情で優真達に向かって名乗った。

「わたくしは、パルテマス帝国第2皇女、ユリスティナ・カルテス・パルテマスと申します。どうかお見知りおきください」


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