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17-2


 何があった?

 そう聞く前に優真はホムラを家へとあげ、シルヴィを呼んだ。

 優真はすぐにホムラが背負っていた少女を横に抱え、シルヴィにリビングのソファーにシーツを敷くよう指示した。

 シルヴィは抱えている少女の姿を見て緊急事態だとわかり、何も聞かずに頷き、行動に移した。

 優真は少女の体をあまり揺らさないよう慎重に運び、シーツが敷かれたソファーに寝かせる。


 その少女が着ていたローブを外すと濡れた肢体が露になる。

 何故か少女はローブの下にネグリジェを着ていた。だが、それを聞く相手の意識はない。

 雨のせいで透けてはいたものの、優真はそういうのに気をとられずに隅々まで調べ、外傷がないことを確認した。

 その少女は10代前半くらいの見た目で、髪は金色というここいらでは見ないものだった。

 金色の少しウェーブがかった髪は外の雨で濡れている。

 ただ、優真の記憶には同じ髪色をした少女、むしろ、この少女を見たことがあるように感じた。


 そんな時だった。

 金髪の少女が声を漏らして、目を開き始めた。

 少女は視界に映る男性と自分の今の状態を見て、顔をトマトのように赤くした途端、上半身を起こして手を使って後退りし始めた。

「へ……変態! わたくしに何するつもりだったのですか!」

「何って……治療がいるかどうかの確認作業? まぁそんだけ動けるなら問題ないか?」

「……いや優真……問題おおありだよ。無事かどうかの確認以前に10代少女の濡れた肢体をあんだけ見といて顔に一切の変化無しって逆に変だと思うよ?」

「ほんとだよね~。少しくらい赤くなれば、色々とからかえたのにさ~。あんだけ真剣な顔でやられたらちゃかせないじゃん。優真君はつまんない男だなぁ」

「……真面目にやったのに文句言われるとか理不尽すぎる……すまなかったな。誤解されるような行動して……気分とかどうだ?」

 項垂れるようにぼやいた優真は、少女の方を見ながら聞くと、少女は顔をうつむくように反らして寝ていたソファーを見ながら「だ……大丈夫です」と答えた。

「そっか……なら良かった」

 

 笑顔で優真がそう言って立ち上がった瞬間、その場にいた5人の耳にお腹の鳴った音が聞こえ、そちらに振り向くとうつむいたままもじもじしている金髪の少女が顔を真っ赤にした状態で「……死にたい」と呟いていた。

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