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「眷族!?」
音信不通のあの女神から聞いた話では彼女以外にも多くの神様がいるということは聞いていたし、魔法の件もあって女神を信仰する人がいても驚かないんだが、眷族となれば話は別だ。何せ俺はこれまで眷族と呼ばれる存在には会ったことがない。
ましてや大地の神といえば創造神というトップに君臨する神の次に偉い二柱の神だったはずだ。
そんな高位の神様の眷族が目の前にいることが俺には衝撃的だった。
「めんどくさがりのユウタンも誰かの眷族なんでしょっ? 誰のなの~?」
ハナさんの顔がこちらを向き、その表情を笑顔にした彼女はあっさりと俺の正体をばらした。
「…………えっ? なんでわかったの?」
あっさりと正体がばれてしまったことが予想外過ぎて、俺はその動揺が顔に出てしまったらしい。
少女が俺の顔を見て「知られてないと思ってたんだ~」と言ってくる。
その言葉に驚いているのはシルヴィも同様だったが、それはまた別の理由だった。
「ユーマさんも神様の眷族だったんですか!?」
驚いたような声を出したシルヴィの顔がすぐ近くまで迫ってくる。
「そ……そうだよ? ……言ってなかったっけ?」
「初耳です!!」
「まぁ……知ったのもつい最近だったしな……。一応、子どもを司る女神の眷族なんだそうだ……それで? なんで俺が眷族だってわかったんだ?」
「……そりゃあ、眷族特有のオーラがだだもれだからねぇ……今のユウタンはこんな感じ~」
そう言った彼女からピンク色のオーラが見え始めた。
「……こんな派手な色のオーラが俺から出てたのか……」
「いやいや~、ユウタンのオーラは綺麗な青色だよ~? ふふん、私のはピンク色だよ~可愛いでしょ~?」
「まぁ確かに鮮やかで綺麗な色をしてるなぁ……それでこのオーラってやつはどうやったら消えるんだ?」
「……戻し方ってこと? それなら『戻れ』と思えば見えなくなるよ?」
そんな適当なやり方で消えるのかと思ったが、他に方法も思いつかないため、実践することにした。彼女の言った通りにやってみるとなんだか肩が軽くなったような感覚になった。
「おっ、ちゃんと消えたねぇ……最初はだいたい失敗して爆発したりするんだけど……良かったねぇ……爆発しなくて」
「爆発って……なんでそういうことを先に言わないんだよ!」
「何も聞かずにやったのはユウタンなんだよ? 怒るの違うよ?」
「そうかもしれないけどさ……危険なんだからまず最初に注意点を伝えるべき……って聞いてないし……なぁシルヴィ……お前からもなんか言ってくれよ……」
話を聞かないでそっぽを向き始める少女をどうにかしてもらおうと思ってシルヴィの方を見ると、何故かシルヴィは俺に向かって土下座していた。




