表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
117/970

12-5

 シルヴィの案内に従ってスティルマ大森林に入った俺達はシルベスタさんというシルヴィとシェスカの祖母が眠る場所に向かっていた。


 スティルマ大森林の道中では、当然モンスターと呼ばれる危険な猛獣達がおり、獲物に向かって容赦なく飛びかかってくる。

 シルヴィに襲いかかってきたモンスターは俺が拳一つで永遠の眠りにつかせ、シェスカと俺に襲いかかってきたモンスターは【勇気】が発動したため、相手にすらならなかった。【ブースト】の発動条件をクリアはしたが、動けなくなってはいけないため、発動はさせなかった。


 そして、歩き始めて一時間くらいが経過した辺りで、傍にいたシルヴィが到着したことを知らせてくれた。

 シルヴィが案内してくれた場所には謎の紋章が刻まれた縦横2メートルくらいの壁があるだけだった。

 森の中にあるそれは木で遠くからは見えないように隠されており、結構近付かないとわからない。ましてや、まとわりついている蔦がより一層見えにくくしており、よくこんなのが見つけられたなと心の中で二人に感心する。


「こっちですユーマさん!」

 その言葉がシルヴィの口から発された瞬間、シルヴィの傍にいたシェスカがいきなり消えてしまった。

 いきなりの出来事に何が起こったのかわからなかった。

「えっ? シェスカはどこ行った?」

「先に聖域へと向かったんですよ」

 シルヴィはそう言いながら俺の背後に回り込んだ。

「さあ! 早く行きましょう!」

 その言葉の後にとったシルヴィの行動は信じられないことに背中を力いっぱいに押すという行為だった。

 シルヴィに背中を押された俺はよろめきながら、シェスカが消えてしまった際に彼女が触れていた壁に近付いていく。

「えっ? ちょっ……おまっ!」


 その言葉を最後に優真はその場から消えた。


 ◆ ◆ ◆


 壁にぶつかる際に目を閉じていた優真は、壁にぶつかった衝撃を感じなかったため、目をゆっくりと開ける。

 そこは一本の大樹が奥にそびえ立つ不思議な空間だった。

 そしてその大樹をバックに至近距離でこちらを興味深そうにじろじろと見てくる少女がいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ