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6話 城塞探索


 目が覚めると同時に、俺は気を失っていたということに気づいた。

 だが、それ以上に視界に入ってきた景色に違和感を抱く。


 「ん……?」


 視界に映るのは、見覚えのない白い天井。

 俺はその景色に驚愕し、俺は急いで飛び起きる。

 すると、そこには想像を絶する光景が広がっていた。

 豪邸の一室のような、そんな空間。


 「あれ……? 俺、森にいた気がするんだが……っ!?」


 俺は自分がベッドで眠っていたことに遅れて気づいた。

 腹部に重みを感じたので、不思議に思いながらも視線を下ろすと、赤髪の少女がいた。


 「……すぅ……すぅ」


 赤髪の少女は心地よさそうに寝息を立てている。

 俺は起こさないように、ゆっくり退こうとすると急に動けなくなった。

 そのことに驚愕し、恐る恐る毛布をめくってみると少女に抱きつかれていた。


 「これは、動けないな……」


 無理に動いて起こすよりは、少女が起きるまで待っていたほうがいいだろう。

 俺も心地よく眠っていたところを邪魔されるのは好きじゃないからな。


 そんなことを考えながら、俺は少女の顔へと視線を向けた。

 真紅の長髪は艶めき、頭部からは漆黒の角が伸びている。

 服の肌触りに加え、少女の豊満な胸が押し当てられていることに愕然とする。


 「んん……」


 少女が唸りながらパチリと目を開けたので、目が合った。

 宝石のような真紅の瞳に、思わず視線が吸い込まれてしまいそうになる。

 寝ぼけているのか、顔を合わせても首を傾げて無言を貫いている。


 「……?」


 目をパチパチさせるだけで、赤髪の少女は動かない。

 ただ俺を見つめて、固まったように黙り込んでいるだけ。

 そして、情報がようやく脳に伝達されたのか、少女が言葉を発した。


 「な……なっ、なぜ!? お主が、儂と添い寝をしておるのじゃ!!」


 寝起きとは思えないほどの声が、部屋中に響いた。



 *   *   *



 「そ、そうじゃったのか……。すまんかったのぅ」


 俺が寝ていたベッドの上で正座して、肩を窄める少女。

 今にも縮んでしまいそうなほど、覇気が消失しているのがわかる。


 「い、いや、大丈夫だよ」


 なんとか冷静なってもらって状況を説明すると、納得してもらえた。

 それに、ネロっている人に言われて俺をここに運んだらしい。

 久しぶりに力を使ったことで疲れていたらしく、そのまま寝てしまったらしい。

 あ、そういえば……ルフスさんはどうしているんだろうか?


 「ところで、ルフスっていう竜種(ドラゴン)の行方を知ってたりする?」


 「……む、儂じゃが?」


 少女はそう言って、自分にクイッと指を向ける。

 当然とでも言うような少女の態度に、俺は目を見開いた。

 いや、よく見ると少しだけ頬を膨らませていることがわかる。


 「そうか、やっぱり女の子だったんだ。最初に声を聞いた時に、透き通った声だなって思ったから。まぁ、現実逃避してただけなんだけど……」


 「なぁ……! そ、そうじゃったのか……」


 少女───いや、ルフスが甲高い声を上げると、照れたように俯いてしまった。

 暫く待ってみても返事はなく、異様に耳が赤くなっているだけだ。

 少し話していただけに過ぎないが、ルフスの性格だと照れているわけではないだろう。

 もしかしたらルフスは体調が優れないことを悟られたくないのかもしれないな。


 「じゃあルフス、俺は少しだけ散歩してくるよ」


 「わ、わかったのじゃ」


 俺はぎこちないルフスの返事を聞いた後、すぐに部屋を出た。

 扉を開き、視界に入ってきた景色は圧巻と言うしかないものだった。

 白を基調とした空間に、金の装飾がいたるところに施されている。


 「マジか……」


 部屋を出ると、すぐに階段が視界に入った。

 何十人が1列になっても移動できそうなほどに幅の広い階段が。

 俺は階段を降りて、この建物を探索することにした。



いざ、探索開始───

最後まで読んで頂きありがうございます!


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― 新着の感想 ―
[良い点] <この言葉がどれほど、この者達に影響を及ぼすのかと言うことをーーーー ハーレム結成ルートですねわかります
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