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【五章連載】ディオス・ウトピア 〜神々の王は平穏を望む〜  作者: 神威皇華
第四章 海淵神殿編
182/240

182話 世界の理


 “能力(スキル)”───それは、各々の力やその人物そのものを表す存在(もの)

 だが、“記憶”とスキルを奪うという愚行をした者が居る。

 名を───“背理神(イブ)”アマルティア=ムネモシュネと言う。

 かつて、“人神(アダム)”オルトゥス=デメテルと一緒に“精霊界(エデン)”で暮らしていた者。

 

 「ふふふ、あはははははははは!! これで……“海帝神(ポントス)”のスキルを手に入れた!! あとは、私を陥れた時の記憶を覗いて───」


 アマルティアは絶句し、静寂が神殿を包み込む。

 その理由は、自らが欲していた“記憶”が何処にも無かったから。

 魔法によって改竄されていようとも、元“記憶神(イブ)”である自分には分かるから大丈夫、と言った結果がこれだ。

 あまりにも愚か……復讐する相手を間違え、部外者を殺すなど。

 

 「───遊びは、終わった」


 俺は、魔法とスキルを解除して姿を現す。

 アマルティアは、調子に乗って痛い目を見た子供のような顔で、俺を見つめる。


 「……ロキ、なんで……? てっきり、カエルラが私に“黄金林檎(ボヌム・マールム)”を食べさせたと思っていた、のに…………」


 それは───禁忌を犯して理に背いた“背理神(イブ)”の、心からの本音(ことば)だった。

 さて、これからどうするか?

 テオスの意識も直に目覚め、あの船も間も無く此処に落ちてくるだろう。

 そして、テオス達の敵対者であるアマルティアは絶望の真只中。

 う〜む……どうしたものか───ッ!?


 俺が必死に思考している最中、念話が繋がった。

 今、この瞬間、絶対に繋がってはならない人物と。


 『《Change of destiny》』


 今の言葉は、どういう───は?


 気がつくと、俺はアマルティアの頭に手を翳し、スキルを使用していた。

 それは、他者の選択権(うんめい)に干渉する【因果調律(ラケシス)】を。

 アマルティアは、少し俯くと人柄が変わったかのように笑顔になって───

 

 「ふ……ふふふ、あはっ! あはははははははは!! 本当に面白いわね! この力さえあれば───私は、もう一度この世界を創り直せるッ!!!」


 好奇心からくる笑みと、理に背くという狂気さを秘めた笑み。

 その2つの顔が、今のアマルティアには存在していた。

 アマルティアの高笑いが“海淵神殿(アトランティス)”の最奥に響く。

 だが、それを打ち消すかのように───トポンと音が響いた。

 それと共に、ドゴォォォンとけたたましいが聞こえた。


 この音……それに、このタイミング!

 間違いなくスキーズブラズニルだな!!

 今、このタイミングで会うのは得策ではない。

 早々に、撤退するとしよう。


 ロキは勘付き、またも影の中へと身を潜め、逃亡を図るのであった。

 ───そう、その筈だった。

 “無音(サウンド)”アルセーヌ・デルタ───いや、“狙撃神(ウル)”アルセーヌ=アルテミスの()()が、ロキとアマルティアを撃ち抜くまでは。


 「クソッ……! “狙撃神(ウル)”のヤツ、スキルを使いやがったな……!!」


 狂気の笑いが支配する神殿(くうかん)に、ロキの呟きは掻き消された。



狙撃神の命中力は凄まじく───

最後まで読んで頂き有難う御座います!


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― 新着の感想 ―
[良い点] 絶望したり勝ち誇ったりなんかもう人生(神生)満喫しまくっているようで羨ましいのか哀れなのかよくわかんんないね!!!アマルティアは!!! このタイミングで戦艦到達しちゃうか~。そろそろ海編…
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