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【五章連載】ディオス・ウトピア 〜神々の王は平穏を望む〜  作者: 神威皇華
第四章 海淵神殿編
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178話 太陽神の御業


 『これで良いのじゃろう、アマルティア?』


 そう問うのは、灰色の髪に狂気を宿した瞳を持つタンタロス。

 そして、その問いに答えるのは───先程、リルに殺されたアマルティア。


 「えぇ、ありがとう」


 アマルティアは上部だけの笑みを見せ、タンタロスに感謝の言葉を伝える。


 『当然のことをしたまでじゃ───』


 此奴らの会話を聞くだけで、耳が腐ってしまいそうじゃ。

 早く帰る為に、もう声をかけても良いじゃろう。

 自らの精神世界に侵入されても気付かぬのじゃ、愚かとしか言いようがない。


 「やっと、見つけたのじゃ」


 「『……ッ!?』」


 儂の声を聞いた2人が、驚愕しつつ警戒する。

 警戒と言っても───周囲を見渡しているだけじゃがな。


 「並列存在から連絡が来たと思ったら、このようなことになっておるとは……。よくも儂の可愛い妹に、手を出してくれたのぉ〜?」


 儂はそう告げ、2人───アマルティアとタンタロスの前に姿を表す。

 最悪の場合を想定して、【神魔武装:無神論(バチカル)】を顕現させることも視野に入れておかねばならぬ。

 じゃが、それ以上に───家族に手を出されて怒らぬ程、儂は寛大ではない。

 分身体如きに、この力を見せたくは無いが───そうしなければ撃退できぬのも事実。

 儂は、アマルティアとタンタロスに向かってスキルを使用する。

 

 「───【 陽核熱爆縮咆哮(ニュークリアス)】」


 指先に恒星を縮小したようなものが現れる。

 それは、世界に破滅を齎らすもの。

 儂のスキルは、リルの奴よりも攻撃に特化しておる。

 まぁ、今回は簡易版じゃがな……。

 

 時が止まったかのように、世界が黒く染まった。

 そして、青・紫・赤・白などの光の粒子が高速で移動し───(えん)を描きながら、儂の袂へ向かってくる。

 それらを、指先で収束する。

 目でそれを確認しつつ、風属性魔法の『浮遊(シエロ)』を使用して主様とリルの2人を自らの背後へと運ぶ。

 さて───朽ち果てるがよい。


 儂はそう思いながら、それに脳内で指向性を与える。

 すると、自らの体の一部であるスキルは、儂の思うまま自由自在に動く。

 アマルティアとタンタロスに向かって、虹色の光の奔流は進む。


 『アマルティア!! 貴様だけでも、この精神世界を逃れ───……』


 迫るエネルギーの威力を想像して、タンタロスはアマルティアの肩を掴み、突き飛ばす。


 「───え?」


 タンタロスの抵抗も虚しく、その光の奔流(エネルギー)規格外(おおき)過ぎた。

 突き飛ばした距離よりもその光線の直径は大きかった。

 そして───2人の存在は溶けるのではなく、蒸発した。


 はぁ……アマルティアの分身体、意外に脆かったのじゃな。

 分身体ならば、【紅蓮神炎(プロミネンス)】だけでも良かったのぉ〜。

 今更、後悔しても遅いがのぉ……。

 次からは鑑定して、相手の情報をしっかりと得た上で対処するとしよう。


 ルフスは、テオスとリルの2人を見つめながら今日の反省会をするのだった。



超有能バハムートさんの脳内反省会───!!

最後まで読んで頂き有難う御座います!


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― 新着の感想 ―
[良い点] ナイスタイミングで増援に来てぱっと終わらせるの、有能としか言いようのない。 [気になる点] こののじゃ口調のルフスさんってバハムートさんですよね、要するに。 ならしっかりとバハムートと名乗…
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