表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【五章連載】ディオス・ウトピア 〜神々の王は平穏を望む〜  作者: 神威皇華
第四章 海淵神殿編
165/240

165話 秘密の地下室


 「私は何をすれば良いのですか、アルヴィス?」


 私は薄水色の髪を持つ少年に問い掛ける。


 「確率を操作して貰えれば良い」


 アルヴィスは、こちらを見ずに───ガラス窓から周りの景色を眺めながら、そう言う。

 

 そう言う事ですか。

 地下室に行け、と言っているのですね。

 私はこの世界の真理すべてを知っている訳では何と言うのに……。


 その瞬間、浮遊する機械仕掛けの椅子が回転する。

 そして、私と向き合い───アルヴィスは声を発する。


 「出来るだろう? 遊戯と言う“戦争の種”を司り、自由を愛する神人(デミゴッド)よ」

 

 心を覗き込むかの様に、私の瞳をじっと見つめながら首を傾げる。


 あくまで真実は言わずに私を“駒”にするという事ですか。

 まぁ、良い。

 私にとっての“駒”とは───この世界に存在する“神”以外の全ての物なのだから。

 最終的に、全ての立場は逆転するのですから。

 それを可能にするのが、【戦戯之女神(デキウス)】の権能たる───【定義反転(リバーシ)】という力。

 このスキルは……確率すらも改変し、全てを根本から覆えす能力を持つ。


 「何とか言ったらどうだ? デキウス」


 「えぇ、分かりました。では……何をすれば良いのですか?」


 「ははっ! 簡単な事だ。団長は地下に赴き、この船の機構の許容範囲(リミット)を解放してくれるだけで良い!! そうすれば、ワレが“砲撃”を放つ準備を整え───放つ!!」


 アルヴィスは大声で、自信満々にそう言った。

 ───胸を張って。


 はぁ……。

 仕方ありませんね。

 面倒ですが、今回は従うとしましょう。

 それに……この船の仕組みを垣間見ることが出来る、と考えると役得とも言える。

 では───行くとしましょうか。


 「じゃあ、行ってきますね」


 「あぁ、宜しく頼む。オレが許可を出したら解放してくれ」


 「分かりました。では、また」


 私はそう言って、操縦室を後にした。



 *   *   *



 スキーズブラズニル内部の地下室にて───。

 

 「…………」


 地下室に広がる景色を見て、言葉を失う。

 その景色とは───機械。

 円形状のガラスケースに無数の金属管が接続されており、その周囲にはポンプやギアなどもある。

 それらは複雑に、そして正確に一定のリズムで動いている。

 まるで生物のよう。

 いいや、動物の鼓動……とでも言った方が良いような感じがする。

 

 私は、その考えをすぐに放棄する。

 何故なら───絶対にこの音は生物の鼓動などではないから。

 その理由として、地下室全域が銀色に染まっている。


 これ程の銀、それにこの量……。

 作り上げるまでにどれ程の時間を───いや、アルブス様が作られたのだから……素材も全てアルブス様が用意した、と考えるべき?

 だとしても……これらの物質を全て魔力で造った?

 格の違いをはっきりと感じてしまいますね……。


 私は、ふと目を円形状のガラスケースに目を向けた。

 そこには───金色の光が凝縮しているかの様に集められていた。

 

 『団長、準備はいいか?』


 私がその光に気づくと同時に、アルヴィスから念話が届く。

 私はアルヴィスに「はい」と短く返す。


 『そうか。では……エネルギーを解放してくれ』


 アルヴィスから起動の許可が出た。

 その合図と同時に、私はその機械を起動する。

 その機械は───アルブス様が有する知識を全て注ぎ込んで、造り上げられた最高傑作(さくひん)

 あらゆる事を全自動(オート)で行う装置だが、有事の際には───誰かがこの地下室に来なければならない、という欠点が存在している。



戦艦の欠点───

最後まで読んで頂き有難う御座います!


「面白い」 「次の話が気になる」と思って頂けましたら、下の☆☆☆☆☆から応援宜しくお願いします!

感想やいいね、ブクマ登録などして頂けると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] アルヴィスさんの物言いが、指示を出すことだけに長けている愛され無能キャラのそれに見えてきてしまった……w アレスさんからはやれやれ系強キャラの気配を感じます。たまにいますよね、はぁが口癖…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ