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【五章連載】ディオス・ウトピア 〜神々の王は平穏を望む〜  作者: 神威皇華
第四章 海淵神殿編
156/240

156話 洗脳の解き方


 『グガァアアアア!!』


 そう叫びながら、ウガルルムは前足を振り下ろす。

 私は飛んで、その攻撃を避ける。


 ふむ、知性は少しだけ残っているのか。

 アマルティアの奴め。

 何故、このタイミングで動き出した?

 まさか……カルラの件と関係があるのか!?

 ───いや、確証がある訳ではない。

 今は経緯を考えている場合ではない。

 アマルティアの洗脳をどのように対処すればいいか、を考えなけばいけない。


 『グ……ゴガァァ!!』


 ウガルルムが咆哮する。


 少し、本当に少しだけ……煩いな。

 音属性魔法-『静寂(サイレント)

 範囲は───砂漠地帯(セト)全域。


 私が無詠唱で魔法を発動させると……

 風が凪ぎ、音が消える───


 さて……どうしたものか。

 そうだな、先ずは───時空属性魔法-『転移(ワープ)』。

 座標は───面倒だ。

 転移後の位置指定───場所は、アトラス港。


 それと同時に、私は指をパチンと鳴らす。

 刹那、私とウガルル以外の全員の姿が掻き消える。


 よし、成功したな。

 此処からは……我慢比べといこう。

 私の魔力が尽きるのが先か、ウガルルムの魔力が尽きるのが先かのな。

 あと1つ、我慢比べの内容はあるが……別に気にしなくても良いだろう。

 どうせ……生物と謂う枠に当てはまっている時点で、滅多に経験などした事はないだろう。

 さぁ───始めよう!!


 私は、静寂の世界で手を広げ……「掛かってこい」と挑発する。

 すると……ウガルルムは飛び掛かってくる。


 初手からこれか……。

 まぁ、いいさ。

 時間が稼ぐのが、私の優先事項だからな。


 私はクルリと回り、人指し指をウガルルムへ向ける。

 そして、『核爆烈(ブラスト)』を発動する。


 放射線はなしだ!

 場を灼熱で包み込め───!!


 指先に極小の白い光が現れる。

 それは───瞬時に、ウガルルへ向かって一直線に飛んでいき……爆発した。

 

 煙の所為で辺りが見えない。

 ッ!?

 何故、煙が晴れて───!


 霧が晴れた瞬間、視界に映るのはウガルルム。

 ウガルルムは大きく口を開けている。

 

 あぁ……そう云う事か。

 静寂と云う事は───この様なデメリットがあるのか……。

 これからは、同じ轍を踏まない様にしなければならないな。


 私がそんな事を考えていると……ウガルルムの動きがピタリと止まった。

 そして……ジタバタと手足を動かし、踠き始める。

 

 踠いている。

 何故だ……?

 ま、まさか……洗脳が解けようとしているのか!?

 だがッ!!

 その確証は───


 『───ネクロ。アマルティアの分身体を滅ぼした。ウガルルムの洗脳はもう解けるだろう』


 念話で誰かからそう言われた。


 今の魔力は……ロキ?

 いや、テオス様……?

 どっちだ!?

 いや、それよりも……ウガルルムを優先しなくては。


 そう考え、私は発動していた魔法を解除する。


 上級・音属性魔法-『静寂(サイレント)』───解除。


 

『静寂』のデメリット───

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― 新着の感想 ―
[良い点] くたばるってんなら洗脳した奴の責任も取ってくだせぇよぉアマルティアさんよぉ~~~~!!! 今回はロキ様が取ってくれたようで何よりだけど。 うるさいなで音消してそれに伴うデメリット一切考慮…
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