147話 3人の女王
岩石地域と砂地域の境界線を超えた地点にて───
「はぁ……はぁ……まだ、か?」
視界がぼやける。
足がふらつく。
汗が止まらない。
脱水症状にでもなっているのか……?
おかしい。
そもそも、何故こんなにも暑い?
ワタシは疑問に感じ、額の汗を拭いながら上空を見上げる。
そこにあった光景は……快晴。
最悪だ……。
雲が1つもない。
クソ……頭が回らない。
こんな状態で魔力なって使ったら、絶対に失敗して……魔力暴走を引き起こす。
まるで……灼熱の地獄ではないか。
「───ぁ」
その声が、灼熱の砂漠に響いた瞬間……セーレは倒れる。
* * *
少しずつセーレ体が砂に埋もれていく。
刹那、爆音が轟く───
「……逝け」
その爆音の原因は……地震。
ワームの位置を完全に把握し、死を齎した。
そして、ワームに死を齎した人物が天より舞い降りた───
「……自らで改変した理に身を滅ぼされかけるなんて……。後で、ルフス様には『加減して頂きたい』と伝えよう」
そう言いながら、この地に舞い降りた少女。
その少女は、金色の短髪に少し焼けた肌、そして……鷹の翼を持つ人物───
「はぁ、大型か……仕方ない」
その人物は飛び出してくる虫へ向かって手を伸ばす。
そして、砂を掻き分け出てきたその虫へ向かって……
「【物質崩壊】」
スキルを使用した。
すると、そのワームの───いや、ジャイアント・ワームの肉体が崩れる。
崩れた肉体は、灰の様に……粉々に成って消え去った───
その刹那、俺がその少女に向かって告げる。
「やはり、素晴らしい! その技に免じて1つ……助言してやろう!」
(───!? 何者……!!)
その少女は驚愕しつつも振り返る。
そして───俺と目が合う。
……コイツ、誰だ?
会ったこともないが……まぁ、砂漠に居る者だし───フーラの関係者だろう。
なら、俺はお前に助言する。
あの女の邪魔をする為に。
「……誰?」
その少女は、首を傾げながら俺に訊いてくる。
「貴様に教えてやる義理などない。だが、この情報だけは教えてやろう……。早くこの場から去れ。でないと───貴様、アマルティアに操られて殺されるぞ」
俺は、自らを偽りながらそう言う。
「───何? 何故、あの罪人の名を!? いや、でも……未だに捕まってはいないし…………って、それよりも! 貴方は───敵? 味方?」
チッ、クソ……コイツ面倒だな。
早めにに帰るとするか。
だが、罪人という事は認識出来ている。
アヤツも……“罪の起源”に関する記憶は消せなかった、と言う事か……?
「俺は、どちらでもない。俺は例えるなら……そうだな、日和見菌だ」
(ひ、日和見……? 何の話?)
これ以上の時間を浪費するのは惜しい。
自分を偽り続けるのも大変だな。
まぁ、アイツ等と話せるのが……唯一の救いか。
「はぁ……まぁ、良い。最後に教えておいてやろう。俺の名は───ロキ」
俺は少女にそう告げ、俺は自らの影に潜る。
そうして俺は、この場から離れた───
ロキの助言───
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