139話 使徒
枯れ果てた大地の中心に存在する……四角錐の様な形をした建物内にある王座にて───
“枯れ果てた大地”を管理する王は思案する。
枯れ果てた大地───それは、神から見放された土地と伝えられている……この地は“神の使徒”がそこに住む者達を陰ながら守っている。
人々も知らない……人類史を記す書物にも記載されていない者達───。
でも、私達は知っている。
人類に貶められても、人類の為に動く事が出来る者達だと。
だから……私は“神の使徒”───……いえ、“天命異形衆”の1人を保護した。
視界の端に、転移してきたと思われる少女の姿が映る。
「それで、何の用かな〜?」
私は目の前に居る少女に問い掛ける。
すると、彼女は微笑する。
「ふふふ、少し質問がありまして……」
「そうね〜 貴方がここまで来た……なら、何か重要な用事があるんでしょ〜?」
「えぇ、実は……彼の事を覚えていますか?」
「彼? 誰の事? まさか……テスちゃん!?」
私は暫く考え、その結論に到達した。
でも、違ったみたい。
「え? 何を言ってるの?」とでも言うかの様に首を傾げ、じーっと私を見てくる。
「違うんだね〜 じゃあ、誰の事なの〜?」
「カルラと“天命異形衆”が人類に強い恨みを抱く原因を作った王───……」
……!
アイツの事か〜!
でも、今件と何の関係が……
「……私達は何者かに記憶を“改竄”されていた。唯一分かっている情報が、ネクロに仕えていた女───という事だけです。おかしいと思いませんか? “記憶”に関する能力……まるで、ネロの───……」
「言いたい事はそれだけ〜? なら、帰って欲しいな〜 もう、アーテルの輩下が動いているの〜 それに、ネクロからその女の子供を見つけた、という連絡があったから、大丈夫よ〜 それに……“彼女”はあの娘に負ける程弱ってはいないよ〜」
「そうですか……なら、帰るとします。貴方も頑張って下さいね。ジャイアント・ワームの群れの対処……」
「えぇ、またね〜 フクちゃん!」
私は笑顔でそう声を上げる。
それに対して、彼女は……心底嫌そうな目をした。
「そう呼ばないで下さい! 私にはテオス様から貰った“リリス”と言う名前があるんです!!」
え……?
テオス様……って、テスちゃんの事!?
何で!!?
「どう言う事!? 何で貴方が───……」
私は椅子から身を乗り出し、声を荒げる。
「では、失礼します。次はしっかりとリリスと呼んで下さいね……フーラ」
その瞬間、リーちゃんの姿が消える。
はぁ……もう、面倒だな〜
でも、一応……連絡しておかないとね〜
あと……あの妹にも一回ここに来て貰わないとね〜
ま、取り敢えず……ギルちゃんに連絡しよ〜っと!
『あ、ギルちゃん? ちょっと、大事な話があるから来て貰って良い〜?』
私は、彼女に念話を繋いでそう言った。
すると───「ん……わかった」と言う声が僅かに聞こえた。
刹那……空間が歪み、赤茶色の髪を後頭部で一括りにしている褐色の肌の少女が現れた。
天命異形衆……!?
最後まで読んで頂き有難う御座います!
ポニテの少女!!
2人目だぁ〜!
さて……“天命異形衆”という前振りからの「ギル」の登場!!
「ギル」の本名……当てられる方居ますかね〜?
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