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【五章連載】ディオス・ウトピア 〜神々の王は平穏を望む〜  作者: 神威皇華
第四章 海淵神殿編
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137話 助言


 「それは、魔に属する者達である……俺達と“敵対”する、という認識で良いか?」


 アーテルは怒りを露わにする。


 アーテル……怒ってる?

 ってか、天使と悪魔ってやっぱ仲悪いんだ。

 そういえば、前に友達が……ジャック・オッフェンバック作曲の『天国と地獄』───いや、『地獄のオルフェウス』の事を『天使と悪魔』って言ってた事があったような───!!

 なんで、頭が……!?


 俺の頭が、急に痛み出す。

 

 な、なんで……!?

 もしかして、自分の過去について考えた時に痛むのか……?

 痛すぎてそれどころじゃない。

 急いで考えないようにしないと……!

 どうすれば良い!?

 どうすれば───……あ、こういう時こそ周りを見よう。

 

 俺は痛みに耐えながら、しっかりと目を開き周りの状況を確認する。

 すると、イリスが俺の目の前に居た。


 あれ?

 さっきまで後ろに居なかった?

 俺が痛みに襲われている時に、ここまで来たのかな?


 そう考えていると、イリスが言葉を発した。

 

 「違う。そう言う事を言ってるんじゃない。彼女は、【天嵐(スタトル)】を発動させようとしていた。だから止めた。ただ、それだけの事」


 「そうですか。それは感謝します。ですが……先程の質問には答えていませんよね? 早く答えて下さい」


 アーテルは、イリスに向かって圧を掛けた。

 だが、イリスは淡々と話す。


 「わかった」


 そう言ってイリスは頷き、アーテルの質問に答える。

 

 「まず、私達───はどうかは知らないけど……私が貴方達に危害を加える気はない。だから、貴方達は危害を加えない。危害が加えられた時にのみ、反撃するのが“魔”に属する者達の共通点……。違う?」


 イリスは首を傾げ、アーテルに問う。

 アーテルは、自分へ投げ掛けられた問いにすぐ答える。


 「えぇ、当たっています。まぁ、例外はありますが……」


 アーテルは言葉を濁しながら、そう呟いた。


 「納得してくれた?」


 「えぇ、ですから───」


 アーテルの言葉を遮り、イリスが頷く。


 「わかってる。……発言可能」


 「すぅ……すぅ……痛っ!」


 発言が禁止された状態で寝ていたその少女を見て、俺も呆れた。

 アーテルとイリスも呆れてるんじゃないかな?

 俺だけかな……呆れてるの?


 アーテルが大きく溜息を吐いた。


 「ウィリデ……」


 ウィリデ……?

 この()の名前かな?


 テオスと同じように、アーテルも呆れていた。


 (何をやっているんだ。抵抗(レジスト)するのも面倒になって寝る事を選んだのか。まぁ、怠惰を司っているウィリデだから、許されている部分が多々あるな。俺としては、どうにか改善して欲しい所ではあるが……)


 「アーテル、もし“海淵”に行くんだったら……少人数で行くのがおすすめ。あとは、多種多様な魔法が使える者と一緒に行った方が良い」


 その瞬間、アーテルが微笑した。


 「分かりました。助言有難う御座います。イリス……」


 「大丈夫。私は“伝え手”───神の“言葉”を伝える天使(もの)。だから、私という存在は“神”という存在によって成り立つ」


 そうアーテルに告げると、俺の方へ振り返りお辞儀をして去っていった。

 その際に───また素敵な旋律(おんがく)を聴かせて下さい、と小声で言ってきた。


 音楽……音楽ねぇ〜

 ここに来て、音を奏でた回数は数回……指で数えれる程に少ない。

 それよりも……今は海の方が気になる!

 美味しい料理!!

 早く行きたいな〜

 帰って来たら、1曲くらいは弾きたいな。

 俺が、1番好きな曲の『運命』を弾こうかな。



音楽よりも海!!

最後まで読んで頂き有難う御座います!


海に行って、帰って来てからなので5章で『運命』を弾くという事です!

5章に期待しながら4章の展開を楽しんで頂けると嬉しいです!


「面白い」 「次の話が気になる」と思って頂けましたら、下の☆☆☆☆☆から応援宜しくお願いします!

感想やいいね、ブクマ登録などして頂けると嬉しいです!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 〈どうすれば───……あ、こういう時こそ周りを見よう。 こういう突然の開き直り大ッ好きですッ!!!!! [一言] ここはいっそ開き直って海で音楽奏でる展開もありでは!?!?!?!?なんて…
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