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【五章連載】ディオス・ウトピア 〜神々の王は平穏を望む〜  作者: 神威皇華
第四章 海淵神殿編
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135話 計画


 「テオス様、少し宜しいでしょうか?」


 皆が起きてくる前に、俺だけ朝食を済ませようと思い、ご飯を入れていると後ろから声が聞こえた。

 俺はご飯を溢さないように、しっかりと持って振り返る。

 そこに居たのは……


 「アーテル? どうしたの?」


 俺がそう訊くと、お辞儀をして言った。


 「海に行きませんか?」


 ……。

 海……?

 

 「今から?」


 「はい……出来れば」


 アーテルは答えにくそうに言った。

 

 今からか……。

 そういえば、俺もよく分からない夢を見たんだよな。

 ご飯を食べ終わってから詳しい話は訊くとするか。


 「ごめん、先にご飯食べてからで良い?」


 「はい!」


 「あ、アーテルもお腹すいてるでしょ?」


 「そうですね。では、少しだけ頂きます」


 「そっか。じゃあ、入れるよ。卵焼き、どのくらい食べる?」


 「2切れで良いですよ」


 「わかった」


 俺はアーテルにそう言って、器に料理を盛る。

 一応、味見はしたから大丈夫だとは思うけど、心配だなぁ。


 「卵焼きは自分で味付けしてね」


 「はい。お気遣い感謝します」


 「俺はそんなんじゃないよ。本当に、本当に……俺は自己中心的な人間なんだから───……」


 「それは違います! テオス様はいつでも俺達の事を気遣って……」


 「はい、どうぞ」


 俺はアーテルの発言を遮り、少し声を大きくして言った。

 それと同時に、ご飯と味噌汁、卵焼きを机へと置く。

 俺の朝食は『浮遊(シエロ)』を使って浮かせている。

 じゃあ、俺はアーテルの正面で良いかな。


 俺はアーテルとほぼ同じタイミングで椅子に座る。

 それに驚いて俺はアーテルを見た。

 すると、アーテルも俺を見ていた。

 

 もしかして、今……俺とアーテルは同じ気持ちを抱いてるかもな。

 そんな事を考えるより、早めに食べてアーテルの話を訊くか。

 てか、アーテル……発言の乱暴さがある割には基本的なマナーとか動作は洗練されてるんだよな……。

 服装も相まって、黙っていれば何処ぞの貴族に見えなくもない。

 まぁ、俺はそんな人とは会った事ない……って、確かネクロは王様だったな。

 俺があの国を統治出来ないから、代わりにやってもらっている。

 ネクロには、しっかりお礼しないといけないな。


 「なぁ、アーテル。時短の為に食べながら話すんだけど……今日の朝、変な夢を見たんだが、原因ってわかる?」


 「そう言うのはモルに───って、夢ですか!?」


 「あぁ」


 「どんな夢でしたか!?」


 な、何か急に食い気味になったな……。

 まぁ、俺としてもその方が話し易いから良いんだけど。


 「ちょっと、説明しにくいんだけど……俺が海面に立ってて、そこで青髪の女性───いや、少女に会ったんだけど……」


 そう言うと、アーテルは黙る。


 (これは……深刻な状況ですね。カルラ……一体、貴方の身に何が起きていると言うのですか? ここで考えても答えが出ないのは、明らか……)


 「わかりました。その謎を解決する為にも、海に───いえ、ネーレウスへ」


 「ネーレウス? 何それ?」


 「海獣や魔物がいない水域───それこそが流穏海域(ネーレウス)。自然の海洋生物しか存在しない海の事です。最も、もっと深くへ行けば凶悪な魔物や海獣は出てくるのですが、海岸付近までは来ないのでそう呼ばれています」


 「へぇ……じゃあ、旅行って事か」


 「まぁ、そうとも言えますね」


 旅行か……良いね!

 それに海か、色々な食材がありそうだな。

 自然の海洋生物、一体……どんな感じなんだろう?

 俺が居た世界とあまり変わらないのかな?

 メニューを使って出すのも良いんだけど、実際に現地にあるもので料理してみたかったんだよね。

 でも、行くとしたら少人数だな。

 その方が調理する手間が減りそうだから……。


 俺はそう思いながら、アーテルと一緒にご飯を食べるのだった。

 


配下(神)を連れて海へ───!?

最後まで読んで頂き有難う御座います!


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― 新着の感想 ―
[良い点] つまり4章は海でバカンス展開ってことかぁー!!! 必然的に水着とか水着とか水着とかの期待が高まりますね!!!
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