134話 卵焼き
卵焼きの味付け、どうしよう?
う~ん……あぁ! もう、いいや!
味付け無しで「個人で味付けして」って伝えれば良いよね!
よし、早く作らないと……!
今更なんだけど、全ての料理を20人分作らないといけないって……やっぱりキツいな。
でも、頑張るしかないよな。
あ! 沸騰しかけてる!
味噌……どのくらいだったけ?
え〜っと、確か……4人分で大匙2杯の筈だったから大匙10杯だな。
「よし! 頑張るか!」
俺は銀色のボウルを棚から取り出す。
あ、箸は……あった!
一瞬、何処に置いたか分からなったな。
今度からは、気を付けないとな。
そう決意しながら、卵を20個取り出す。
パパっと終わらせたいから、魔法使うか。
神代級・闇属性魔法-『消滅』ッ!!
そして……対象指定───卵殻!
そう念じると同時に、20個の卵を宙へ放り投げる。
俺が発動した魔法によって、卵殻が消滅する。
そして、卵殻が消え去った卵はそのままボウルに落下する。
よし、成功したな。
じゃあ、混ぜるか。
泡立てないように……それでいて、白身と黄身を均等に混ぜ合わせるんだよな。
俺は卵を混ぜながら、初級・風属性魔法に分類されている『浮遊』を使用する。
その対象は、フライパンだ。
そして、電磁コンロに魔力を流して熱を発生させる。
俺も、最初の頃よりかは魔力の操作が手馴れてきたな。
あとは味付けか。
家でよくやっていたから覚えている。
でも、あの頃は2人前だったからな……。
醤油は、2人で小匙2分の1杯分だったから───……20人分だと、小匙5杯分か!
って、味付けはしないんだった。
でも……なんか物足りない気がするな。
あ! 青のり入れよう!
風味があるから、濃いめの味が好きなリルでも少しは抑えるかもしれないし!
試してみる価値はありそうだ!!
まぁ、リルに関してはそうなってくれ、って言う俺の願望なんだけど……。
リルと同じで、濃いめの味付けを好む俺が言える事じゃないな。
そう思いながら、俺はフライパンに油を入れる。
それと同時に、溶き卵に青のりを加える。
あ、少し入れ過ぎた。
仕方ない……キッチンペーパーで拭き取るか。
俺はキッチンペーパーで余分な油を拭き取り、ボウルにある溶き卵を少し入れる。
2人分なら3分の1の量を入れれば済むんだけど……20人分となると俺には理解出来ない。
あ、そろそろ巻くか。
箸を使って、3~4回ほど折りたたむ。
そして、折りたたんだ卵焼きをフライパンの上部へ移動させる。
空いた残りの隙間に、また少し溶き卵を流し込む。
あとは、これをボウルに入っている溶き卵がなくなるまで繰り返すだけだ。
てか、ここに来てから、料理が重労働になりつつある気がするな……。
まぁ、気のせいだろう。
いや……気のせいだ!
実際は、俺がそう思わないとキツいからなんだけど……それは言わないでおこう。
というか、今度からは考えるのもやめよう。
朝食、調理完了───!!
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