リル3
ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!
助けて下さい!助けて下さい!
後生ですから、誰か私を助けてぇぇ!!
「こら!リル、大人しくしろ」
「ご、ご主人様!!お、おやめ下さいぃ」
はぎとられる寸前の私の服を私は現在必死に掴んでおります!
なぜこんな事になったかと言う事を聞きますか!?
えぇ!ご説明しますとも!!
先程、お使いから帰りましたら(例の、パ、パンツを持って(恥))ご主人様はお留守というではありませんか!
これ幸い!とこの物を持って急いでご主人様の部屋に向かいました。
え?なぜ留守のご主人様の部屋に向かったかって?
いや、だって、ご主人様に直接これ渡すとか・・・マジ憤死です。
あ、マジとか使ってすみません。
そんな言葉ありませんでした。
なんだ?マジって?ふ、ふふ~ん・・・・。
あ、それで、話の続きなんですけどね。
留守の間にご主人様の衣裳部屋に片付けてしまおう!と言う訳ですよ!
はい、名案!
それで、急いでご主人様の部屋にいって衣裳部屋に置いておきました!やりましたね。
あとは、ご主人様に買ってきたものは既にお部屋にお持ちしておりますので!で、済むではありませんか!
気分もランランとして、ご主人様の部屋を出ようとしましたら、あら不思議。
扉が勝手に開くじゃありませんか。
???
首をひねっていると現われた人物は・・・・。おわかりでしょう?
「っ!!!!!!」
言葉もなく驚きました。
だけど、私はメイド。メイドメイドメイド・・・・・(大事だからではありません。自分に暗示をかけているのです)
「お、ぉかえりなひゃいまへ!!」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
また、噛んだ!!本日2度目でございます。
羞恥で顔が真っ赤になりました。
そんな私をご主人様いつもの様に睨みます。
すみませんすみませんすみません!!
え!?なんですか!?どうして腕を掴んで今から出ようと思った部屋の中へと連れ戻すのですか?
はっ!!とうとう解雇を言い渡されるのでしょうか!?
涙目になりながら私は俯いていると、ご主人様の手が伸びてきて私の服を脱がせにかかったのです!
「えっ!!」
思わず吃驚して声をあげてしまいましたよ。仕方ありませんよね。
しかし、それでもご主人様は何もなかったかのように続けます。
そして、冒頭に戻ります。
「やめ、やめてください!」
「・・・こら!リル、大人しくしろ」
「ご、ご主人様!!お、おやめ下さいぃ」
涙目ですがる様にご主人様を見上げる格好になってしまいました。
いや、実際にすがってたんですけどね。これ脱がされたら下着姿さらすはめになりますから。
そんな私をみて、ご主人様は息をのみ片手で両方のこめかみを押さえると低く唸っておいででした。
い、いくら、私を解雇したいからって今この場で制服を脱がそうとしなくったっていいじゃないですか!!
言って下さったら、私・・・・私、ちゃんと綺麗に整えてお返ししますから!!
とにかく、解雇する旨をちゃんと伝えて下さい!じゃないと違約金だってもらえないじゃないですかぁ!




