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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 野球と海と『革命家』  作者: 橋本 直
第十五章 『女大公殿下』の食事会

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第60話 誠を待つ豪華なパーティー会場

 一気に視界が開けた。天井も壁もすべて濃い紺色。よく見ればそれはガラス越しに見える夜空だった。だが誠が驚いたのはそのことではなかった。


 その部隊のハンガーよりも広いホールに二つしかテーブルが無い。その一つの青いパーティードレスの女性が手を上げている。


 よく見るとそれはかなめだった。誠は近づくたびに何度と無く、それがかなめであると言う事実を受け入れる準備を始めた。


 白銀のティアラに光るダイヤモンドの輝き。胸の首飾りは大きなエメラルドが五つ、静かに胸元を飾っていた。両手の白い手袋は絹の感触を伝えている。青いドレスはひときわ輝くよう、銀の糸で刺繍が施されている。いつもの東和警察と共通の『特殊な部隊』の夏服にショルダーホルスターと言ういでたちのかなめの姿は今の彼女の姿からは想像もつかなかった。


「神前曹長。ご苦労です」 


 かなめはいつもの暴力上司とは思えない繊細な声で語りかける。誠は驚きに身動きが取れなくなる。だが明らかにそのタレ目の持ち主がかなめである事実は覆せるものではなかった。


「西園寺さん……その恰好は……」


 さすがは甲武国一の貴族の姫君である。いつものタンクトップにダメージジーンズをはいて、常にホルスターと銃を持ち歩く姿をレディーにふさわしいドレスに変えればかなめはまさに社交界の花形に成れる素質を持っているのである。誠はかなめの美しさに胸が高鳴るのを感じた。


「何事も時と場所を考えなさいとあれほど申し上げているでしょ?ささ、誠さん。緊張なさらずにくつろいでくださいな」


 いつもの暴力娘の言葉遣いはそこには無かった。それは高貴なレディーにふさわしい優雅でエレガントな雰囲気を醸し出すものだった。


 誠はそんなかなめの変わり身にただ立ち尽くすことしかできなかった。



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