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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 野球と海と『革命家』  作者: 橋本 直
第六章 新組織設立と誠と『駄目人間』

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22/201

第22話 タバコを吸う『不老不死』の隊長

 誠は司法局実働部隊のライトブルーの制服からTシャツとジーンズに着替えると、終業後に遊びに出かける男子隊員達でごった返す実働部隊男子更衣室を後にした。


 そのまま司法局実働部隊本部の二階の廊下を歩いていると、喫煙所の前を通りかかった。


「帰りかい?」


 誠に声をかけてきたのは、司法局実働部隊の隊長である嵯峨惟基(さがこれもと)特務大佐だった。その姿は相変わらず隊長らしくは無かった。


 まず、見た目が若すぎた。


 誠は大卒二年目の24歳だが、どう見ても嵯峨は誠と同い年くらいに見える。嵯峨は自称46歳、バツイチ、子持ちだが、そんな風にはとても見えない。しかし、それには理由があった。


 誠や嵯峨、機動部隊長であるちっちゃなクバルカ・ラン中佐は、地球外知的生命体として地球人が遭遇した宇宙人の一つである『遼州人』と呼ばれる種族だった。見た目はどう見ても地球人の東アジア系にしか見えない『遼州人』にはある秘密が隠されていた。


 それは『法術』と呼ばれる力を持つ者もおり、その『法術師』には地球人の科学では理解不能な『力』を持っていることだった。


 司法局実働部隊では誠の知っている限り、誠、嵯峨、そしてランがその『法術師』と呼ばれる存在だった。そして、誠達『法術師』には超能力のようなものが備わっていた。


 様々な能力があるとされている『法術師』だが、嵯峨とランのそれはある意味、科学の存在を疑わしめるとてつもない能力を秘めていた。


 それは『不老不死』だった。


 嵯峨は誠が生まれる二十数年前から誠の実家に出入りしていたが、その姿が全く変わらなかった。昔から同じような年に見え、同じようにタバコを吸い、同じような調子で誠の母が営む剣道場にあいさつして帰る謎の男。それが嵯峨惟基と言う男について誠が知っているすべてだった。


 こちらも書類上は34歳と言うことになっているランに至ってはどう見ても8歳女児にしか見えない。しかし、彼女もまた十年前に終結した『遼南内戦』において敗戦側の『遼南共和国』の『汗血馬(かんけつば)騎手(のりて)』の二つ名で呼ばれたトップエースパイロットとして知られた存在だった。ランに当時の写真を見せてもらったが、そこに写っているのは目に光のない操り人形のような印象を感じた他は今のランと寸分たがわぬ姿をしていた。


 そんな訳でどう見ても誠とさほど年齢の変わらない見た目を持つ『中年男』、嵯峨惟基が出来上がった。



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