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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 野球と海と『革命家』  作者: 橋本 直
第四十一章 『特殊な部隊』の強引な人達

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第174話 役に立たなかった助っ人

 カウラの運転する『スカイラインGTR』はそのまま月島屋のある駅前商店街のアーケード前のコインパーキングに停まった。


「じゃあ行くぞ」


 そう言うとカウラは素早く運転席から降りる。誠もあわててシートベルトを外してその後ろに続いた。


 予想通り、月島屋の店先は営業中を知らせる縄のれんが見えなかった。


「やっぱり早すぎたんですよ。って今の時間からだと勉強を教えるったって大した時間は取れませんよ」


 人にものを教えるのは口下手な誠には難しい事なのでカウラに向ってそう言った。


「貴様にはやるべきことがあるだろ?それに勉強は時間の長さじゃない。中身の問題だ」


 カウラはそう言うとそのまま無遠慮に月島屋のガラスの引き戸を開けた。


「小夏は居るか」


 いきなりカウラは開店前の無人の店内で大声を出した。


「カウラの姐御。お早いお着きで……って早すぎっすよ」


 先ほど着ていた白いブラウス姿のままの小夏が階段から降りてくる。


「神前を連れてきた。いつも貴様は店の手伝いばかりで宿題がたまっているだろう。神前を頼るがいい」


 カウラは自分の提案が歓迎されるものと決めつけてそう言ったが、小夏の表情はいま一つさえないものだった。


「誠さんねえ……誠の兄さんは古文得意です?」


 誠が予想していた中で最悪の言葉が小夏の口から吐かれた。


「カウラさん、だから言ったじゃないですか。小夏ちゃん、理系教科は得意でしょ?」


 古文は誠の一番苦手とする教科である。そして雰囲気的に小夏は誠が高校時代に居た理系クラスの女子と似ていることを思い出した。


「ええまあ……数学とかは結構好きな質でして……誠の兄さんは理系の単科大学の出身だって聞いてますからたぶん、アタシの得意分野とほとんどかぶってるんじゃないかと思うんっすよ。すいやせんね」


 自分の提案が無駄に終わったことを知ってカウラはがっかりしたように肩を落とした。



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