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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 野球と海と『革命家』  作者: 橋本 直
第三十五章 『男の子』の秘密

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第145話 寮生共有の秘密対策

 もしあの部屋の以前の役割を知ればかなめは激怒し、カウラは呆れ、アメリアはにんまりと笑って寮の住民をゆするに違いない、


 誠はとりあえずTシャツにジーンズと言うラフなスタイルで『図書館』に向かった。


「消臭剤はどうした!ここでマス掻くのは禁止だって何度言えば分かるんだ!」 


 部屋に漂うイカ臭いにおいに島田は雑巾で床をぬぐう整備班員の一人を怒鳴りつけた。


「そんなの村山に言ってくださいよ!アイツ金が無いので部屋にテレビが無いからこの部屋のテレビを使ってるんです。他の連中はちゃんと自室でやってますよ!」


 図書館での自慰行為は寮則で禁止されていた。誠も初めはなんでこんな馬鹿げたことを決めなければいけないのか分からなかったが、この状況になるとその意味が心の底までよく理解できた。


「消臭剤ですね!掃除を始めた時にすぐに西が気づいたんで奴が買いに行ってます!」 


 この禁断の『男の園』に住まわせられると知ったかなめの怒りとそれに伴う制裁を想像するとこの寮の住人達は気が気でなかった。それぞれにコレクションのレーザーディスクやビニール本をビニール紐でまとめ、慌てふためきながら畳や壁を丁寧に雑巾で拭っている。


「急げよ!島田!サラはどう動いてる」 


 菰田は寮の住人達に部屋の汚れのひどい場所を徹底的に磨くように指示を出しながらサラの彼氏である島田にそう言った。


 今日の掃除にはサラとパーラも助っ人で駆り出されていた。硬派を気取っている島田にとってこの部屋の存在をサラに知られることは最悪の屈辱だった。


「さっき電話した時は起きたばかりだったみたいだからあと3時間くらいはどうにかなるぞ!ターゲットが到着するのは3時間後だ!それまでに何とかごまかすぞ!急げ!」 


 必死の形相の島田がそう叫んだ。


そこはまるで戦場である。島田と菰田が仕切り、『図書館』の中からダンボールを次々と運び出す整備班の面々。据えつけられた端末のコードを巻き取っているのは情報担当の技術部員達だ。


「こんな部屋をあてがわれるなんて知ったら、西園寺さんここの全員を射殺するだろうな」


 誠はとりあえず走り回る先輩隊員達の必死の形相を見ながら何もできずに立ち尽くしていた。


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