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【コミカライズ】たとえこの愛が偽りだとしても  作者: 頼爾@11/29「軍人王女の武器商人」発売


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閑話

いつもお読みいただきありがとうございます!

閑話ですが情報がいろいろ出てきます笑

「ルルティナ王女殿下はもう回復したんだろ?」

「あぁ、熱が下がったら下級貴族のご令嬢を招いて少人数のお茶会やってるよ。高位貴族は皆相手にしないからな」

「アートやエリーゼ様からウェセクス様たちに情報いってるもんな」

「うわぁ。あの王女殿下、図太いなぁ。早く帰ってくんないかな」

「ほんとほんと。もうすぐメイファアウラ殿下のお披露目だからあれが終わったら帰るだろ」

「正直今すぐ帰ってほしい」

「はぁ、仕事したくね~」


エリアスの側近たちは今日も愚痴っていた。


「ルルティナ王女殿下、アシェル殿下に言い寄ってたらしいじゃん。マジないわ~」

「うわぁ……ってか、最初はエリアス殿下のとこ来たし。お前いなかったっけ」

「どっちも全然相手にしてなかったな」

「それはそうだろ……」

「アシェル殿下、庭にいたらカエルやヘビしか頭にないもんな」

「オランジェット様が卵産んでたらしいぞ」

「マジか。もう庭が混沌としてねぇ? めっちゃカエルもいるし、あれで庭でお茶会できんの?」

「王妃様の少人数のお茶会でカエルがかなり出たって」

「そりゃかえるやすいな」

「あはは。そのギャグさむっ!」


どこからか出してきたナッツを皆で摘まむ。今日はまだ昼間なのでクリストファーとアートも普通にいるが、二人とも他部署に書類を届けに行っている。


「最近、ドナドナキノコ元気なくね?」

「確かに。悪魔にでも憑りつかれてんのかな?」

「シナシナキノコじゃん」

「メイファアウラ殿下のお披露目終わったらドナドナだから、そろそろ実感湧いてきたんじゃないか?」

「荷造り始めたら旅行って気分になるのと一緒なやつか~」

「あの騒動を思い出させる人物が減るな」

「確かに。見るだけで思い出すからムカつくよな」


仕事が忙しいと愚痴もたまる。


「そういえばさ。聞いた? ウェセクス様の元婚約者のストーン侯爵家の次男」

「下っ端の文官だろ? イライジャ・ストーンだっけ?」

「全然使えないっていうやつだろ」

「無駄にプライド高いから使いにくいんだと」

「あー、なんか聞いた。ミスを指摘したらすっげー不機嫌になるんだってな」

「自分が有能だって思い込んでるタイプぅ」

「学園の成績良くても使えない奴多いもんな」

「いやストーン侯爵家の次男って成績良かったっけ?」


そんな会話がされる中、クリストファーが戻ってきた。


「何してるんだ?」

「休憩」

「おやつ」

「ウェセクス様の元婚約者の噂話」

「あぁ、あれか」

「エリーゼ様のあれはどうなん?」

「文官にはなってないよな」

「傾きかけてるから領地運営だけで精一杯だろ。文官になってもやらかしが知られてるからな」

「金持ちの男爵家の娘と結婚するじゃん。そろそろ結婚式?」

「でも出戻り娘だろ? なんか問題あるんじゃないか?」

「いーじゃん。どっちも問題あるんならそれで」

「ま、誰も狙って王子の後に結婚式とかしたがらないだろ。どう見たってみすぼらしく見えるし」

「でもいいよな~、あんなやらかししても継ぐ家と領地あるならさ。生活していけるし」

「いやー、どうだか」

「側近だとこき使われるからさぁ」

「領地運営も大変だぞ」

「クリストファーは後継ぎだからそう言えるんだぞ」

「げ、殿下の承認いる書類溜まってる! おい、殿下は?」

「メイファアウラ殿下といちゃついてるか、ネコちゃんといちゃついてるんじゃない?」

「すぐ捕獲だ。行くぞ」

「えー」

「運動だ、運動」


側近たちの休憩は大体いつもこんな感じで終わりを迎えるのだ。


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