【上位入賞者インタビュー】三衣千月様
このたびは第二回書き出しコロシアムにご参加いただき、まことにありがとうございました! 第一回よりもさらに過酷な条件を勝ち抜き、見事上位に入賞された3名のみなさまにインタビューをさせていただければと思います!
普段は中々出さない書き出しの妙、色々教えていただければ幸いです!
【Q. まずはじめに、書き出しコロシアムに参加するにあたって、なにか目標などはありましたか?もしあれば教えてください!】
第二回となる今回ではルールがよりブラッシュアップされ、参加者全員が”書き出しの向こう側”を考える仕様となっていました。
なので、三話までを通しての、18000字の完成度をより強く意識して書こうと思いました。
各話にヤマというか波のピークをつくることもそうですが、その波を段階的に上げることで一話から三話をまとめて捉えた時に大きなヤマとして見えるようにして作品にまとまりを持たせようと考えました。
……嘘です。見栄張りました。とりあえず面白いの書こうと思って書いて、あとから読み返したらそうなってました。
【Q. 作成にかけた時間、ざっくり教えてください!ネタ出し→初稿→修正などの順番で教えていただけると嬉しいです!(可能な範囲で大丈夫です!)】
各話で出す情報は、三話分セットで考えて大まかに頭で組み立て→ネット&図書館祭り→メモ起こしまでで、およそ三日ほどかかりました。超難産でした。ネタ出しがこれに当たりますね。
初稿は各話それぞれ、三日ずつかかりました。測ったように一日2000字しか進まないのが面白かったです。
初稿を寝かせて、修正に一日です。
【Q. ご自分の執筆タイプは「論理的」「直感的」どちらだと思いますか?】
直感で書きます。ネタ出しやプロットもほぼ直感に近い気がします。ここでこのキャラは消し炭にするか! なんとなく!! みたいなノリでメモを書いていた記憶があります。
その後、理論で面白さが伝わる理由をつけられるかどうかを判断して、いけると思ったものを初稿とします。
理論的に消し炭にすべきだったので、作中で幼馴染は消し炭になりました。
【Q. 作品を執筆するにあたり、気をつけたことなどあれば教えてください!】
今回、題材として選んだのが日本神話で、古事記や日本書紀諸々をベースにファンタジーとして作っていきました。
和ファンを選んだ理由としては、和ファンは強いジャンルだと思っているので面白い作品が出せれば読者も増えて本家祭りの盛り上がりに貢献できるかなと考えての選択です。あと、歴史ジャンル苦手な主催者にこれを押し付けてみたらどんな顔するかなとゲフンゲフンなんでもないです。
ジャンルの前提知識を知っている人にはより魅力的に受け止めてもらえるように、題材を知らない人でもベースラインで楽しんでもらえるように、できる限り読者を狭めないような展開、説明、描写を心がけました。
そのため、現在の歴史研究で定説とされている部分は踏襲し、完全なる空想の世界でないこと、地続きの過去であるように描写を重ねました。屈葬のくだりとかよく書けてたと思いません? あと、貝塚は単なるゴミ捨て場じゃなくて自然から授かったものを自然に還す祭壇的な役割があった説とか。今はそっちが主流らしいです。知らなかった。だって貝塚=ゴミ捨て場って習ったし。知識のアップデート大事。
【Q. 開催中、エゴサはされましたか?その時の心境など教えていただけますと幸いです!】
毎日してました!!!!!
もっと感想増えないかなと天に祈ってました。
【Q. コロシアムの中で気になってた作品、もしあれば教えてください!(いくつでも大丈夫です!なくてもいいです!笑)】
『カンパーニュ』は、現代ドラマとしてとても好きなジャンルになるのでシンプルに好みです。
それはそれとして票を集めまくっていたので「おのれ本庄……!」と歯ぎしりしてました。
また、一話〜三話を塊として捉えた時に構成が近かったのが『催眠アプリ』でした。
一気にボルテージを上げて、読者の見たいものをちゃんと出してくる手腕に、内心ビビりまくってました。
あとは、『婚活魔王』の三話ですね。自分で感想を述べた時にも言ったのですが、三話であれを出されたらこっちはもう天を仰ぐしかないです。主人公キャラの心情の変化をしっかりと描写して物語に厚みを持たせたことでより魅力が濃くなったと思います。「婚活魔王……お前がNo.1だ」と拍手してました。
【Q. 惜しくも1st setでは準決勝進出ならずでした……!この時の心境を教えていただいてもよろしいですか?】
三話を180%のものにするために、どうしても必要な一話の”溜め”だったので「まぁ、そうじゃろうな」と。
ここでしっかり喰らいつけていなければ、後述の敗者復活はなかっただろうなと思います。
【Q. 2nd setでは敗者復活枠を狙っていたと思います!何か作戦などはありましたか?】
二話から一気に動かし始めるという狙いがハマればいけるはず! と信じて作品を送り出しました。
上位層は面白さを上げながら毎話キープしてくるだろうと想定の元、100→120→150を越えられるモデルとして80→130→180を採用しました。
【Q. ちなみに、1st setに投入した1話と、今後連載される1話を変更される予定はありますか?もしあれば、その理由も教えてください!】
今のところは変更予定は無いです。
元より18000字を完成度高くと見ての構成なので、このままだと直感ミツイが言ってます。
ただ、webで連載をするならイチから変える必要はあると思います。あんな長いプロローグを待ってくれる読者は、コロシアムと比較すると少ないと思うので。
【Q.さて、2nd setでは見事敗者復活枠を勝ち取られました!この時の心境を教えてください!】
計画通り!! という気持ちよりも、『あざと可愛い』との一票差を見て「そうだよなあ、視点変更でグッと締まったもんなあ。面白いよなあ」と心臓がキュッとなりました。キュッと。
投票が公開される前も「みんな二話でアクセル踏み込んできよったでぇ。これはもう運。運のみ。人事は尽くした! あとは作者の領分ちゃう! はい解散!!!」と気にしても仕方ないモードだったことをここに添えておきます。
【Q. FINAL SETについてお聞きします。3話目を作成するにあたり、気をつけたことなどありますでしょうか?また、参加された感想はいかがでしたか?】
SFの手法を使った一話から、ファンタジーの要素を強く持った三話へとうまく繋げていけるように、一話や二話の面白さを構成していた要素はできるだけ入れてグラデーションをかけてジャンルを拡げていくことを心がけました。
参加しての感想ですが、決勝4作品に限らず、Final setは驚きや展開の加速など、読者をより引き込む構成で、読者が一話二話を通して抱いた期待を越えるように書かれた作品が票を伸ばした印象です。
三話は原稿執筆時にインフルエンザで倒れていたので記憶が曖昧で、初見の読者視点で自分の原稿を読めて楽しかったです。体調如何で作品の質は変わらないと思っているので、万全の状態でもあの三話が出たはずです。
【Q. 開催中は多くの感想が寄せられていたかと思います。読者の皆さまの反応は予想通りのものでしたか?】
これに関しては想定通り、二話以降で掴まれたのお声があって嬉しい限りでした。
一話からずっと熱い声援を送ってくれていた読者の方もいて、やっぱり感想が見えると身が引き締まる思いです。
【Q. たくさんの読者が連載を待ち望んでいるかと思います。連載時期、連載場所などお決まりでしたら教えてください!】
ミツイの主戦場である公募に持っていきますので、いずれ紙媒体でみなさまの元にお届けできればと思います。
【Q.最後になりますが、第3回の書き出しコロシアムがありましたら参加されますか?また、「こうして欲しい!」などの要望がございましたら教えてくださいませ!】
誰かと競い合うことは好きなので、軽率に参加したいなと思っています。
今回の「みんな三話まで書いてね」の仕様や敗者復活システムなどは非常に盛り上がったので楽しかったです。
一方、勝ち負けに関してはあまり気にしていなくて。
競うこと、また他参加者の作品を読むことで自分へのフィードバックが得られる貴重な場であると思っています。まず目を鍛えないと腕前は上がりませんので。
そういった意味では、感想を企画の一部に組み込むのも、より参加者の成長につながるのではないかと思いました。
それはそれとして負けは悔しいんですけどね!!
矛盾するように思われるかもしれませんがここは反省の視点からすごく大事ですからね!
二つの考え、『票による勝ち負けは作者の手が及ぶ範囲ではないので気にしない』と、『負けたら悔しいので理由を考える』は両立しますからね!!!
あ、もういっそ10万字規模でやりませんか。週間玄武創刊! 投票で毎週入れ替わる上位陣!! 20週で120000字!! そのままコンテストに持ち込んで書籍化量産!! みたいな。ダメ?
ともあれ、23作品の魅力が詰まったコロシアム、とても楽しませていただきました。
主催陣はもちろん、面白い作品を書いていただいた参加者の方々にも、大きな声で感謝を叫んでおきます。
ありがとうございました!!!!




