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翔「よくも男だなんて言ってくれたな…。もう許さん、テメェも一緒に地獄行きだ!」
翔は勢いよくライフルのコッキングハンドルを引き切った。
ガチャンという機関音が、射撃準備の完了を合図する。
そして、素早くそれを構えた。
慎『ヤバッ…!』「ま…待ってくれ!!」
慎一が追いつめられた表情で叫んだのが、少し翔の意表を突いた。
と同時に翔に、自分の絶対的優位を感じ取らせた。
そのおかげで心に余裕ができた翔は、銃口を少し下げた。
翔「何だ? 命乞いか?」
余裕たっぷりの笑みの中に、「どうなろうとアンタらを殺すことは変わらない」といった残酷さが窺える。
慎一は身震いした。
傷みを必死にこらえながら、咲に支えてもらってゆっくりと立ち上がる。
慎『クソ…、とにかく時間を稼がねえと…。……そういえば。』「勇気と木葉は……どうした?」
いつものように後ろで咲が肩を掴むのを感じながら尋ねた。
翔「勇気? 木の葉? …ああ、アイツらのことか。心配するな。無闇に民間人を殺すと面倒だからね。気絶させてあの近くの公園に放置してきたよ。」
慎『生きてはいるのか…。』
慎一はこんな状況にも関わらず、ほっと胸をなで下ろした。
翔「もちろん、アンタは例外だけどね。もう言い残したことはないかい?」
残酷な笑みがよみがえるのと同時に銃口が上がっていく。
慎『ダメだ…、痛みで頭が回んねえ……。このままじゃ…………』
咲「慎一くん…。」
後ろでボソッと呼ばれた名前が心に刺さった。
慎『咲…。』
翔「じゃあ…そろそろ死ねよ!」
翔は完全に構えの体勢に入った。
慎『……くそ。』
翔は慎一の心臓に狙いを定め、迷わず引き金を引いた。




