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4-6

翔「よくも男だなんて言ってくれたな…。もう許さん、テメェも一緒に地獄行きだ!」



翔は勢いよくライフルのコッキングハンドルを引き切った。


ガチャンという機関音が、射撃準備の完了を合図する。



そして、素早くそれを構えた。


慎『ヤバッ…!』「ま…待ってくれ!!」



慎一が追いつめられた表情で叫んだのが、少し翔の意表を突いた。


と同時に翔に、自分の絶対的優位を感じ取らせた。


そのおかげで心に余裕ができた翔は、銃口を少し下げた。


翔「何だ? 命乞いか?」



余裕たっぷりの笑みの中に、「どうなろうとアンタらを殺すことは変わらない」といった残酷さが窺える。



慎一は身震いした。




傷みを必死にこらえながら、咲に支えてもらってゆっくりと立ち上がる。


慎『クソ…、とにかく時間を稼がねえと…。……そういえば。』「勇気と木葉は……どうした?」



いつものように後ろで咲が肩を掴むのを感じながら尋ねた。



翔「勇気? 木の葉? …ああ、アイツらのことか。心配するな。無闇に民間人を殺すと面倒だからね。気絶させてあの近くの公園に放置してきたよ。」


慎『生きてはいるのか…。』


慎一はこんな状況にも関わらず、ほっと胸をなで下ろした。



翔「もちろん、アンタは例外だけどね。もう言い残したことはないかい?」


残酷な笑みがよみがえるのと同時に銃口が上がっていく。



慎『ダメだ…、痛みで頭が回んねえ……。このままじゃ…………』


咲「慎一くん…。」






後ろでボソッと呼ばれた名前が心に刺さった。






慎『咲…。』


翔「じゃあ…そろそろ死ねよ!」



翔は完全に構えの体勢に入った。






慎『……くそ。』
















翔は慎一の心臓に狙いを定め、迷わず引き金を引いた。



















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