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4-2

土曜日、午前10時、コロネ前。




勇「あ、来た来た、お~~~い!」


勇気が慎一と咲が来たのに気付いて、呼びながら大きく手を振った。


2人も勇気と、その隣で小さく手を振る木葉に気付き、小走りで駆け寄った。



慎「オス。」


咲「お待たせしてすいません。」


木「良いわよ、私たちもさっき来たところだから。」


勇「早く行こうぜ。まずはボウリングだ!」


勇気が元気よく自動ドアをくぐるのに、あとの3人も続いた。



ボウリングは2階フロアにあるため、エスカレーターを使うのだが、咲がそれを見て目を丸くしていた。


慎「あ、咲はエスカレーターも初めて見るのか。」


咲「え…えすかれーたー? って言うんですか、これ? 階段が動くなんて便利ですね。さっきもガラス戸が勝手に開いたり……。人間の文明ってすごい……。」


と咲が目を輝かせている間に、勇気と木葉は上がっていってしまった。


慎「ほら、早く行こう。足元気ぃつけてな。」


咲「はい……おっと。」


かなり慎重に、2人もエスカレーターに乗る。


咲は"止まっているのに動いている"という未知の体験に、ニヤニヤを抑えられなかった。





ボウリング場に着くや、咲は「わっ」と声を上げた。


咲『ひ、広ッ! 何本も道が並んで…ん? ボールが転がってく…。あ、何か白いのをたくさん倒した! うわあうわあッ!!!』


慎「咲、こっちこっち。」


咲は驚愕と興奮で、返事もせずに手をバタバタと動かしながら慎一のところに来た。



3人は丸テーブルのところに集まっていた。


慎「ここに名前書いて。」


咲「はい。………?」


咲は自分以外の欄の記載に首を傾げた。


咲「あれ…、え、これ名前違いますよね?」


勇「別にニックネームでいいんだよ。ゲームで使うだけだから。」


咲『え、改竄しちゃっていいの? 登録用紙なのに??』


木「とりあえず咲ちゃんは簡単に"さき"とかでいいんじゃないかしら?」


咲「あ、分かりました。」


咲は言われるまま、"咲"とだけ記入した。


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