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勇「今週末みんなで遊ぼうぜ!」
昼食中、不意に勇気が声を上げた。
慎「遊びに……って?」
勇「テスト終わったお祝い的な。」
木「まぁ、私は用事無いから別にいいけど…、慎一君や咲ちゃんは?」
咲「あ、私も別に…。」
勇「決まり!」
慎「早ェよ。いや、俺も別に良いんだけど、遊ぶって何してだよ?」
勇「ボウリングとか、カラオケとか。」
咲『某リング…? 唐…桶?』
咲が、コイツは何を言っているんだと言わんばかりの表情をしたのを、木葉は見逃さなかった。
木「咲ちゃんの村にはやっぱりボウリングとかカラオケってなかったの?」
咲「はい、初めて聞きました。」
勇「ちょうどいいじゃん。今時ボウリングもカラオケも知らなかったら絶対変に思われちまうし、この機会に体験しといたらさ。」
慎「まぁそうかもな。」
勇「よし、じゃあ今度こそ決定だな! 今週土曜、朝10時にコロネに集合!」
勇気の号令と共に昼休憩の終了を告げるチャイムが鳴った。
話していたせいでまだ誰も弁当を食べ終えていないというのに。




