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3-1

ピンポーンと呼び鈴が鳴る。


ガチャッとドアが開く。


出てきたのは木葉だ。



木「あ、いらっしゃい勇気。」


勇「おう。2人は?」


木「まだみたいよ。」


勇「まぁ約束の30分前だしな。」



"2人"とは、慎一と咲のことである。



4人はテストに備えて、(主に咲のための)勉強会をしようということで木葉の家に集まることになったのだ。




2人が木葉の部屋に入ってすぐ、ジ―――――ッと呼び鈴が鳴った。



木「あ、咲ちゃんだわ。開けてくる。」


勇「ああ。」


木葉が部屋を出て咲を連れてくる間、勇気は自分がやるつもりの教科の問題集などを準備していた。


しばらくして咲が木葉に連れられてやってきた。



咲「おじゃ…おじゃるま……お邪魔します…。」


木「どうぞ。そんな固くならなくていいわよ。」


勇「おはよう、南さん。」


咲「おァ…、おはようございます…。」



咲は緊張で、解凍していない冷凍食品のようにガッチガチだった。




木葉の部屋には、木葉の勉強机以外に、脚折り畳み式のテーブルが中央に置いてある。



咲が勇気の向かい側に座った時、バキュ――――ンと呼び鈴が鳴った。


木「あ、慎一君だわ。皆早ッ。開けてくるね。」


木葉はまた玄関へ向かった。



木葉がドアを開けると、慎一がズッコケたままの体勢で倒れていた。


木「慎一君、おはよう。どうしたの?」


慎一はパッと起き上がった。


慎「おはよう。時に、この呼び鈴の音はどういうことだ?」


木「ウチのは呼び鈴押す人ごとに音を変えられるようになってるの。指紋センサーでね。」


慎「何で俺銃声なの!? てっきり呼び鈴に連動してどっかで発砲されたかと思っちゃったよ! 最悪誰か殺っちゃったかと思ったよ!!」


木「乙なモンでしょ、銃声も。」


慎『…蓮樹さんの好みって分からん。』



そんなことを喋っているうちに部屋に着き、勉強会が始まった。



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