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19-2

待ち合わせ場所の駅前に着いた。


駅前と言ったって、別に咲が電車で来るというわけではなく、その周辺に娯楽が多いため、そこをブラブラしようという日なのである。



慎『カラオケとかボウリングとかあったし、飯屋もそこら中にあるな。駅前って便利だなァ。』


見渡せば視界に何かしらの娯楽施設が入らない角度はない。



ふと漫画喫茶が目に入り、数時間そこで咲とのんびりするのも楽しそうだなどと考えたりしていた。




腕時計を確認すると、約束の20分前。



慎『…前までこんなに時間守ることなかったのに。』


慎一はフッと笑い、時間を潰せる場所は無いかと顔を上げた。


すぐ近くにコンビニがある。



本当に便利な世の中になったもんだと、それ以前を知らないクセに感心しながら、大き目の歩幅でそのコンビニへと向かった。
















――――――――――――――――――――――













慎『…来ねぇな。』



約束の時間を10分過ぎても、咲は現れなかった。


以前まで20分でも遅刻することがよくあった慎一が言える義理ではないと思いつつ、しかし変だなと感じ始める。



携帯にも何の着信もない。



一度電話をかけてみた。





慎『………出ない。』



しばらくして、無情にも留守電録音の案内が流れ始め、何も録音することなく慎一は通話を切った。





ふと、今朝の夢を思い出した。



慎『…咲に何かあったのか……?』




慎一は携帯をしまうと、咲の家に向かって歩き出した。



周辺の娯楽施設はもはやただの風景だった。




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