表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
123/144

16-4

談笑をはさんでチョコも固まり、色々な形で型から出てきたチョコを見て感動しきりの咲。


最後に木葉がアラザンやデコペンを出してきたので、咲も一緒に仕上げをした。




木「……よし、完成!」


咲「わ―――い!」



彩られたチョコを前に、小さな拍手が起こった。



木「よし、じゃあ早速包装しちゃおう。」


咲「放送?」


木「うん、確かここにいい感じの箱とかあったはず…。」


と、木葉は咲の勘違いに気付かないまま戸棚を探し始めた。



程なくして木葉は2つ、小さな箱を取り出してきた。


木「実はこれ、別のチョコの箱だったのよ。使えるなと思って。」


咲「あ、なるほど。段ボールで作るよりいいですね!」


予想の範疇の外側、完全に無防備な部分を突いた"段ボール"で、木葉のツボが壊れた。















―――――――――――――――――――――













そんなこんなで、木葉プロデュースによるラッピングも終了。


咲はそれを1つ受け取って帰ることに。



咲「今日はホントに、何から何までありがとうございました!」


木「いえいえ、こちらこそ咲ちゃんとできて楽しかったよ。」


咲「あ、ありがとうございます。」


木「じゃあ、明日ちゃんと渡そうね!」


咲「はい! では、失礼します。」


木「気を付けてね~。バイバ~イ。」


2人は手を振りながら別れた。







家に着き、座って一息つく。



咲「ふぃ~~、チョコ作ったぜ~。」


咲は、達成感やら何やらですっかり気疲れしてしまっていた。


しかしそれほど気にならなかったのは、その原因の達成感のおかげである。





ふと、チョコの包装が目に入った。



咲『………そういえば。』





咲はしばらく迷ったのち、意を決して袋を止めているリボンをそっとゆるめた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ