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激愛  作者: Lavia
138/190

傷ついても愛 七話

ねぇ…やっぱりそうだった……

私も あなたを好きだったんだって……



小さい記憶は私にそのことを忘れさせたけど

多分それは幼心にも



きっときっと切ない片想いだったはず



小さい私は 大人になりたい そう叫んでいたんだ。

可哀そうな私



きっとあまりに辛くて 忘れてしまったんだろう



『おねえちゃんのじゃないも~~ん』

そう言って困らせていたとか……



『こんたに双子の弟がいたらよかったのに』

おねえちゃんは苦笑したとか





幼さゆえに 自分の意思表示はしっかりしてたんだ……

これが私がおねえちゃんとさほど年が変わらなかったら

大変な修羅場になってたんだなって笑ってしまった。




その事実を知って 私はさらに彼への愛は運命なんだと悟る。



やっぱり…絶対

彼がいつか手を差し伸べてくれるまで何年かかっても…

絶対待っていようって……そう思った。



彼にメールした。



『どんな妨害にも負けないから

先生も絶対にやめないで……。私は明日だって学校に行くから

絶対にやめないで下さい。』



彼からの返信は・・・・なかったけど

私の想いをきっと

わかってくれただろう




私にとっての運命の人は 彼しか考えられないから





次の日 めっちゃ早くに家を抜けだした。



 だって学校に行かなきゃ彼に会えないもん





時間をつぶすにはありすぎた。



思わず足は彼の家に向かっていた。



もしかして勇気があれば…彼の家のインターフォンを鳴らせるかもしれない。



そしたら私が小さい頃から片想いだったってこと教えてあげよう……。



初夏の朝は気持ちがよかった。

顔はまだ腫れていたけど……そんなのどーでよかった。



彼を守るための勲章だって……

私の心はなんだか落ち着いていた。




傷ついたって私は彼を守る




それが私の愛の形だって……そうすることが一番正直なのかもしれない。




彼の家の前に来て いつも鍵のかかってないシャッターを少し開けた。




「あ・・・・」


彼の車がなかった。




「昨日帰ってきてないのかな・・・・」

急に不安になった。




部屋の窓を見上げた。




「ねぇ・・・私はここにいるよ・・・・」




そうつぶやいた。

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