421話~カ・マーテ!カ・マーテ!~
「皆、改めて本戦出場おめでとう。諸君らの奮闘は、テレビで拝見させてもらっていた」
8月25日。
予選リーグ終了の翌々日の朝、日本ファランクスチームのみんなが集まっていた朝食会場に、荷物を肩に掛けたままの姿で進藤監督が現れて、開口一番にそう言ってきた。
どうやら、ビッグゲームが終わったその足でこちらに来てくれたみたいだ。いつも険しい顔が、今日は一段と皺が深く刻まれている。
ビッグゲームで優勝できなかった事を、引きずっているのかな?
そう思ったが、次の監督の発言で、違うようだと蔵人は思い直した。
「とても良い試合だったが、本戦に出てくる国々は予選よりも遥かに強い。特に、これから戦うニュージーランドは強敵の中の強敵。中国やアメリカと遜色がないチームだと思っておけ」
「「「はいっ」」」
どうやら、我々の本戦を危惧してくれていたみたいだ。
そんな監督の言葉に、選手達はすぐさま頷く。
それを見て、進藤監督は眉を寄せ、小さく首を傾げた。
うん?どうしました?
「やけに反応が薄いな。まだ実感が湧いておらんのか?」
ああ。厳しい言葉を吐いたつもりが、思っていたよりも反応が薄くておかしいと思ったみたいだ。
「あの、監督」
鶴海さんが静かに手を上げる。
「皆さん、事前学習はバッチリです。昨日、望月記者が集めてくれたニュージーランド戦の映像を見ながら、みんなで勉強会を開きましたから」
「鶴海先生がしっかりと講義してくれましたからね!」
負けじと若葉さんも発言すると、何故か進藤監督は肩を落として手で顔を覆う。
あら?なんでそんなに悲しそうなんです?
「なるほど。自ら動き、そして考える。これが桜城と獅子王の差か。道理で勝てん訳だ」
やはり、随分とビッグゲームの事を引きずっているらしい。
切り替えて下さいよ。向こうで優勝できなかった分、こちらで優勝すれば良いじゃないですか。
落ち込む進藤監督に、蔵人は「我々にお任せください」と力強く拳を握る。
そうして、進藤監督も加わった日本チームは、漸くフルメンバーでオリンピックの本戦へと挑む。
対戦表は若葉さんの予想通りであり、1回戦の相手はニュージーランドだ。
会場に着いてフィールドに足を踏み入れると、目の前には既に対戦相手の選手達がウォーミングアップを行っていた。真っ黒な鎧に身を包んだ彼女達は、1人1人が大岩の様に強固で大きい。着ている装備はアメリカやドイツ程に高価なものではなく、ただ体を守るための鎧に近い。それでも、彼女達から滲み出てくる威圧感は強者故のそれであった。
「分かっているとは思うが、相手はファランクス大国のニュージーランド。その中でも屈指の実力を誇るオーバーブラックスだ。見ての通り、フィジカルが尋常でない程強い。幾ら黒騎士選手のシールドファランクスでも、全てのブラックスを抑え込むのは不可能だと考えておけ」
「「はいっ!」」
日本側のベンチに荷物を置いていると早速、進藤監督が注意を促す。
流石は進藤監督。我々が漠然と感じていた不安感を、こうして明確化してくれる。フィジカルが強い。特に重要な情報を、心に刻むことが出来た。
蔵人達はもう一度気合を入れ直し、スタメンのみんなとフィールドへ出る。
途端に、観客席から大きな声援が降り注ぎ、蔵人達の背中を押す。
『さぁ、日本チームも準備を整えて、フィールドへと戻ってまいりました。フィールドプレイヤー全員が中央へと集まり、互いに握手をします。こうしてみると、ニュージーランドは圧倒的ですね。解説の大橋さん』
『そうですね。元々ニュージーランドでは、1870年代からラグビーが盛んであり、それに気質が似ているファランクスも直ぐに人気のスポーツとなったそうです。ですので、ラグビーで鍛えた選手がそのまま、ファランクスで戦う事も多いそうですよ』
『なるほど。ラグビーの選手なのですね。道理で体格が良い訳だ』
実況と解説の言う通りだ。彼女達を前にすると、蔵人や鈴華でも小さく見える。唯一対抗出来ているのは、如月の米田さんくらいなもの。まるで都大会の冨道を思い起こされるが、今目の前にいる人達は、冨道の鎧武者達よりも遥かに横幅があった。
見た目だけで、冨道よりも防御力があるのは一目瞭然。彼女達であれば、それ以上の物を幾つも持っている。
強敵。
『見た目だけではなく、ニュージーランドのファランクスは世界でも5本の指に入ります。五大列強の牙城を唯一崩せる存在。それがニュージーランドのオーバーブラックス。下馬評で見てみても、日本のオッズは4.1とかなり高い状態です』
『いくら世界ランク8位のフランスに圧勝したと言っても、世界ランク5位から上は強さの格が違います。ニュージーランドは正にその王者たちと肩を並べる唯一のチーム。日本のオッズが跳ね上がるのも無理はありません』
『とは言え、日本には黒騎士選手を筆頭に、桜城学園の黄金世代がひしめいています。今まで数多の奇跡を見せてくれた彼ら彼女らであれば、再び奇跡を巻き起こす可能性も十分に有るのではないでしょうか?』
『奇跡などありません。あるのはただ、純粋な力と力のぶつかり合い。その果てに訪れる結果だけです』
「「「わぁあああああああ!!」」」
「「「にっぽん!チャチャチャ。にっぽん!チャチャチャ」」」
【【【オーバーブラックス!オーバーブラックス!】】】
握手を終えた蔵人達は、自軍フィールドの真ん中へと戻り、そこで肩を組んで円陣を作る。
だが、その円陣で士気を高めている最中に、周囲の観客の声が段々と小さくなっていったのを感じた。そしてとうとう、会場が沈黙で包まれた。
何かと思って円陣を崩し、顔を上げると、ニュージーランド選手達が相手陣営のど真ん中で座り込んでいる姿が目に入った。
「なんや?あれ?」
「予選の時にはやってなかったよな?何かのパフォーマンスか?」
伏見さん達が不思議そうに見ているけれど、何人かの選手は心当たりがあるようで、彼女達の方を興味深げに見守っていた。
蔵人も、何となく「あれだろう」と察して彼女達に向き合う。
だって、相手はブラックスの名前を冠しているチームだ。
【カッ!マーテ!カッ!マーテ!カッ!オーラ!カッ!オーラ!】
蔵人達が見守る先で、座り込んでいたニュージーランドの選手達が勢いよく立ち上がり、己の腕を、足を叩きながら大声で叫び始めた。
ニュージーランドの誇り高いマオリ族が歌い上げる戦いの雄たけび。
ハカだ。
【【【カ・マーテ!カ・マーテ!】】】
選手達に合わせて、ニュージーランド側の観客席からもウォークライが叫ばれる。
そのあまりにも力強い舞に、蔵人は地面が揺れているような錯覚を覚えた。
彼女達のハカが終わると、他の観客達も、日本の選手達からも大きな拍手が送られた。
『ニュージーランドの素晴らしいハカが披露されました。大橋さん、これは日本を強敵と見なしたと見てよろしいのでしょうか?』
『その可能性は高いですね。今大会初めて、彼女達はハカを行いました。これが本戦故なのか、はたまた日本の実力を警戒してなのかは分かりませんが、今までとは違うと言う事だけは分かります』
『ニュージーランドは最初から、全力で来ると言う事ですね?果たして、この勇猛な戦士達の猛攻に、日本チームは耐えられるのか!?』
実況の興奮した声を聞きながら、両陣営の選手達がポジションに着く。
相手は前衛寄りの構えだ。これは、今までの予選と大きく変わらない配置。
前衛…3人。
中衛…4人。
後衛…4人。
円柱…2人。
対する日本チームも、フランス戦に近いオーソドックスな万能隊列としていた。
盾役…4人(蔵人、Cランク、米田、西濱)
近距離…3人(Cランク、伏見、藤波)
遠距離…4人(桃花、理緒、鶴海、慶太)
円柱…2人(円、鈴華)
Aランクには藤波選手を入れて、遠距離からでも攻撃できるようにしている。
海麗先輩は、予選で頑張り過ぎたからね。出すにしても後半戦だ。
「これより!ファランクスU18本戦、一回戦第2試合、日本、対、ニュージーランドの試合を始める!」
「「【【わぁああああああ!!】】」」
審判がフィールド中央に出てきて、大きく旗を掲げる。
そして、振り下ろした。
「試合、開始!」
ファァアアアアアン!
試合が始まった。
それと同時に、相手も動き出す。素早い動きで、互いに肩を組み始めた。
これは…。
『スクラムだ!ニュージーランド代表、互いに肩を組み合って、横一列のスクラムを作り出した!かなり広い範囲のスクラムだ!そのスクラム状態のまま…日本の前線へと突っ込んでいったぞ!』
まるでヌーの群れかと見間違う程に、ニュージーランド選手達は日本領域へ猛然と突っ込んでくる。
『凄い勢いで突き進む黒い暴れ牛に対し、日本は…出ました!黒騎士のシールド・ファランクス!Cランクのぶ厚いクリスタルシールドが、整然とフィールドを横断し、誰であろうとも侵入を許さない!』
『早いですね~。流石は黒騎士選手』
『その絶対領域の防波堤に、今!黒い暴れ牛たちが突っ込んだぁ!』
ごうんっ!と痺れるような衝撃が、体の芯まで伝わったように感じた。
彼女達はまだ異能力を使っていないだろうに、フィジカルだけで水晶盾を震撼させた。
それに加えて、
『ニュージーランド選手達の背中から、大量の異能力が放出されている!風、水、炎!あらゆる異能力を推進力へ変換し、屈強な己の体をクリスタルシールドの間へねじ込まんとしているぞ!こんなの、とても体が持ちそうにありません!』
『いいえ、持ちますよ。彼女達はファランクス選手である前に、プロのラガーウーマンだ。スクラムを組んで、前と後ろから押しつぶされるのは日常茶飯事。彼女達からしたら、これが通常の、異能力のスクラムなんですよ』
『なんて力技だ!その力技で、黒騎士のシールド・ファランクスが徐々に押され始めたぞ!』
なんてパワーをしていやがる!
蔵人は歯を食いしばったが、許容重量400㎏を遥かに超えるスクラムの圧に、中央の盾が押され始めてしまった。
そして、後ろのチームメイトに向って叫ぶ。
「盾が持たない!総員、迎撃態勢!迎撃態勢!!」
蔵人が叫ぶと同時に、中央の水晶盾数枚が勢いよく倒された。そこから、真っ黒い猛牛の群れが雪崩れ込んでくる。
獰猛で屈強な相手に対し、蔵人は倒された盾を消して、それを両腕に集める。
「タイプⅢ・アームド・ブブ!」
クリムゾンラビッツでも使った戦法、勇者の腕による迎撃。それをここでも使おうと、蔵人は肥えた両腕を突き出した。
だが、前を見た瞬間、蔵人は恐怖を感じた。次々と迫り来る真っ黒い雪崩を見て、ここでこの腕からショットガン放ってしまったら、次の装填まで性能が著しく低下する。
そうなれば、この大波に呑まれてしまうのではと直感した。
もしも呑まれたら、無事ではない。
即死。
敗北。
「おらぁあ!」
蔵人はショットガンを諦め、迫る猛牛を殴りつけた。その一撃を受けた猛牛は、大きくのけ反り停止した。
でも、倒れない。頑強なその足を地面に突き刺して、ワイルドオークの一撃を耐えて見せた。
ゴルドキネシスでもないだろうに、なんて体幹をしていやがる。
「おらぁあああ!!」
【ぐぉお!】
勇者の2発目が頭に当たり、そこで初めてニュージーランド選手は地面に倒れ、そのままベイルアウトした。
だが、その攻防の間に、多くの猛牛達が蔵人の横をすり抜け、日本領域へと侵入してしまった。
「オイラに任せて!くーちゃん!」
慶太の声。
振り返ると、フィールド中央で地面に手を当てる彼の姿があった。彼の手元には直ぐに、何十何百と言う土の兵隊が生まれた。
ミニゴーレム・アーミー。彼らは両手を空へと掲げ、小さな歩幅で猛牛へと突っ込んでいった。
「いけー!オイラのミニゴーレム~!」
強力な盤面制圧力を持つ、慶太のミニゴーレム。
だが、屈強な体格を持つニュージーランド選手達の前では、その効果も薄かった。
踏み潰されたゴーレムが、ニュージーランド選手達の蹄を覆い、地面へと貼り付けようとする。
しかし、彼女達の獰猛な突進力の前には、ミニゴーレムの吸着力では負けてしまい、殆ど速度を落とすことが出来ない。それどころか、彼女達が荒々しく地面を蹴る度に、慶太のミニゴーレムが剥がされていった。
フィジカルだけで、慶太の妨害を跳ねのけてしまったのだった。
「逃げろ!クマ!」
ゴーレムの足止めが効かなかった以上、今の慶太は丸裸の将軍であった。
そのまま、黒い猛牛達の群れに呑み込まれて、
「ふんっ!!」
呑み込まれると思った直前、猛牛の群れが割れた。その割れ目の中心に居たのは、白銀の鎧を纏った巨人だった。
『止めたぁああ!ニュージーランドの黒い猛牛を相手に、日本の選手が真正面から立ち向かった!なんてパワーだ、背番号77番!米田選手!』
米田選手が慶太の前に躍り出て、迫り来るニュージーランド選手を受け止めていたのだった。
観客は大盛り上がりだ。
聞き覚えのある罵声が聞こえる。
「よくやった!!りょうこぉ!そのまま、ぶっ殺しちまえ!」
「ふんんんっ!がぁあああああ!!」
いや、違う。受け止めただけじゃない。
米田さんはニュージーランド選手を高々と持ち上げて、そのまま地面に叩き付けてしまった。
なんてパワーだ。
『ベイルアウト!ニュージーランド31番!なんと、押し合いに勝ったのはニュージーランド側ではなく、日本の77番!77番、米田良子選手だ!』
「そうだ!良子!そのまま全員ぶっ潰せ!張っ倒せ!」
「「「ひゃっはぁああ!!」」」
大盛り上がりの日本側応援席。若干名、危ない金髪集団が盛り上がり過ぎている。それだけ、米田さんの活躍が大きかったからだ。
だが窮地であることは変わりない。2人のニュージーランド選手を倒すことは出来たが、まだ5人の選手が日本円柱に向って突き進んでいた。
「ええぇいっ!」
すかさず、桃花さんが電光石火の勢いで近づき、その内の1人にエアロブラストを浴びせる。
【ぐっ!】
喰らったニュージーランド選手は、苦しそうな声を上げながら体を浮き上がらせる。
だが、そこまでだった。周囲の選手が浮き上がった選手を押さえつけ、吹き飛ぶのを阻止した。そして、そのまま桃花さんを無視して通過していった。
その次は伏見さんだ。上空から飛び込んだ彼女の一撃は、群れとなって突っ込んでくるニュージーランド選手の1人を捉えた。
でも、その急襲も防がれてしまう。密集している彼女達の隙は少なく、伏見さんの一撃が上手く相手の弱点に入らなかった。加えて、相手の1人がソイルキネシスで全身をガードしていたみたいで、そこもダメージを軽減させられた一因だ。
「来るなら斬ります」
5人が円柱から10m圏内に入ると、円柱役も前に出てきた。
円さんと鈴華だ。
円さんが猛牛へと突っ込んでいき、ゴルドキネシスで作った刀を大きく一振りした。
途端に、左側面をガードしていたニュージーランド選手が消えた。
『ベイルアウト!ニュージーランド15番!』
ここに来て、漸く3人目。残る侵入者は4人だ。
その4人は、仲間が斬られたのに足も止めず、円さんの横を通り過ぎて行く。
「ただで通すと思いましたか?」
と、思ったが、円さんが返す刀でもう一太刀を浴びせようとする。
だがそれは、ニュージーランド側のガードに阻まれてしまい、刀が粉々に砕けてしまった。
…違うな。あれはワザと砕いたんだ。
「鈴華!」
「ナイスだ!マドカ!」
円さんの鋭い叫び声に、鈴華が嬉々として猛牛の前に躍り出る。
「喰らいな!マグネットフォース!」
広範囲に強力な磁界を広げる鈴華の技が、ニュージーランド選手全員を空中に浮かせた。
元々金属系の鎧を着ていたのもあるし、それに加えて、円さんが散布してくれた砂鉄の一刀が猛牛達の鎧に付着していた。それで、超重量の猛牛も浮遊することに成功したのだった。
「ふぅ。一時はどうなるかと思ったぜ」
一難が去って、鈴華が額の汗を拭う。漸く止まったヌーの行進に、安堵していた。
しかし、ニュージーランド選手達は諦めなかった。中空に浮かされている状態であるのに、互いの体を引き寄せて、何かをしようとしていた。
「鈴華!油断するな!」
蔵人は声を上げながら、ついそちらへと足を向ける。
だが、思いとどまる。この前線には、まだ6人のニュージーランド選手が残っている。彼女達の侵入を抑える為、シールド・ファランクスを維持する必要がある。
「まだ何か残しているぞ!」
その為、声だけで注意を促した蔵人。
それは正しかった。
宙に浮いた4人は、3人が寄り集まって1人の選手の足元に集結する。そして、その1人の選手の両の足をガシッと掴んだ。
【頼んだぞ!ゾーイ!】
【オフロード・パスだ!】
【かましてやれ!】
【…了解した】
3人が声を上げると同時、彼女達の手から大量の風と炎が生まれ、ゾーイと呼ばれた小柄な選手を前へ押し出した。
ゾーイ選手は勢いよく吹き飛ばされ、そのまま鈴華の方へと弾丸のように直進する。
「避けろ!鈴華!」
「うひっ!」
鈴華も大したもので、瞬時に「やべぇっ!」っと判断して、体をのけ反らせてその一撃を回避した。
しかし、目標に避けられてもゾーイ選手は止まらない。そのまま飛翔し、真っ赤に輝く日本の円柱へと一直線に飛び込んだ。
そして、
『ファーストタッチ!ニュージーランド8番!ゾーイ選手!最初にタッチダウンを成功させたのはニュージーランド!ニュージーランド先制点!』
【【【うぉおおおおおおおお!!!】】】
『これは大きな得点だ!一気に1200点が加算され、ニュージーランド領域は64%まで躍進した。前半戦開始から5分足らずで、これは大きい。逆に、日本は苦しい立場に追いやられてしまった』
『円柱役の待機得点では埋めきれない差ですね。加えて、セカンドからのタッチは点数が下がる。なかなかに厳しい一撃です』
『さぁ、日本はここで、仕切り直しが出来るのか。それとも、世界の壁を見上げるしか出来ないのか!?』
まさに正念場。
蔵人は自軍領へと帰っていく黒い集団を横目に、この先の戦略を頭の中で練るのだった。
ハカ、スクラム、オフロードパス…。
NZだからと、予想はしていましたが…。
「これ程までに、ファランクスとラグビーの相性がいいとはな」
これは不味いですよ、日本。




