表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1117/1119

フィンランド人、見かけたら取りあえず殴る

全体の登場人物は、下のアドレスへ飛んでいただけると、助かります。


https://book1.adouzi.eu.org/n7465gz/1/


分からない人物がいたら、恐れ入りますが、飛んだ先で、サイト内検索をして拾って頂ければ、出てきます。


まだ載ってない人物もいるので、順次増やしていきます。


よろしくお願いします。(* .ˬ.))





《登場人物》


 林堂 凜


 主人公。 小6、男。


 幼なじみを護るため、父から、戦闘訓練を受けて育った。

任天堂Switch 大乱闘スマッシュブラザーズが学校一うまい。


エヴァ


すももの母で、シングルマザー。ロシア人。スナックを経営していた。


すもも


主人公と同居することになった。眠そうな半眼と赤髪ロングが特徴の美少女。

北朝鮮・支配者一族と、ロシア人ダンサーの間に生まれ、富田林学園に軟禁されていた。



山田


ジャスミンが宿泊しているホテルのコンシェルジュ。

自衛隊秘密組織、『別班』を指揮する。


刈谷 麻美


山田の主治医。腕利きの外科医で、四〇過ぎの美女だが、酒飲みでポンコツ。


本部長


自衛隊・大阪本部長。山田より偉い。四〇過ぎに思えるが、もう少し若く見える。




黒沢二佐(目ん玉繋がり)


別班の隊長代理。本来の隊長である、山田が不在なため。


主人公達ごと、抹殺を企む。


源氏


別班隊員。



ほのか


すももと同じく、北朝鮮・支配者一族の血を引いている。学園に軟禁されていたが、逃走に成功、現在は、身を隠している。



ニセ・ほのか(温水 ぬくみず:抜くビッチ)


ものべに雇われた、役者。元々は、メグの事務所にいたが、素行が悪くて、退所。


ものべ


主人公たちの通う、私立・あおせ小学校の校長。

色々と間違っている、教育者。



梁 梨花リャン・リーファ 


 小6、女。台湾人と日本人のハーフ。主人公の幼馴染で、相棒。主人公が好き。

民間軍事会社・イージス・システムの社長である、父を持つ。


香咲こうさき ナディア=マフディー


小6、女。パキスタンと日本人のハーフ。主人公と同じ学校。主人公が好き。


ジャスミン・マーカス


アメリカ人。小5。女。

スマブラ団体戦・大阪大会、決勝の相手チームだった。

紆余曲折を経て、主人公が大好きになる。 



氷室 メグ


小5、女。女優志望。主人公と、市街戦をくぐり抜けた。主人公が好き。


五代珠乃(タマ:店長)


小6、女。リーファの宿敵である、犯罪組織、HAZEの創設者を、経歴上の父に持つ。

朝鮮語に堪能。下品で、勇敢な、拗らせ美少女。主人公が好き


 エディ・田中(五代)(ジョーカー)


 五代珠乃の、血の繋がらない父。犯罪組織、HAZEの創始者。北朝鮮の工作員。

 ヤクザ、中国マフィア、警察に追われていた。梁家を付け狙い、その関連で、主人公たちと関連する人物を無差別に襲っていたが、現在は休戦中。




 マフディ=ヨシヒコ(パンサー)


 ナディアの父。パキスタン、バロチスタン地方の豪族。元、パキスタン特殊作戦群隊員。神の声が聞こえるギャンブラーでもある。


ジェーン

 

梁の相棒。伝説の工作員。主人公の父でもある。


キム

北の上級工作員。学園に於ける、影の責任者。


______


地名など


富田林学園(学園)

表向きは、韓国系財閥の経営する、小中高一貫校。実際は、北朝鮮が経営する、スパイ養成学校。


伽藍町

沖縄・那覇にある、家出した未成年達を受け入れる、違法な集落。




「うるっせえ、黒んぼ! そーだよ、吊り目だよ、フィンランド人、見かけたら取りあえず殴るって決めてるくらいにはな!」


 罵詈雑言の応酬にしばらく耐えてた小花が、苦い顔でMacBookを閉じ、ナディアとのdisり合いを強制終了させた。


「……もう、いいだろう。これでお互い様だぞ?」


 んだよ、まだいい足りんワ。


 イライラはくすぶってるけど……


 どっと体が重くなる。


 疲れた。


 ちょっと待ってよ、確か、あおせ小に集まったの、今朝だったよね?


 それから、麻美から電話があって、病院行ったら鬼殺し。


 センさんと駐車場で和解して、いのりのコネで、自衛隊の本部で山田さんを待ち伏せて……


 今に至る……と。


 おかしい、風呂借りて寝るつもりだったのに……


「なんでこうなる」


「……だな」


 モンエナ、スト缶、ポリンキー。


 宴のあとを、二人眺める、夜11時。

 

「……んで、小花。こっからの予定はどうなってんの?」


「そのまえに、顔を洗って来い。枕が真っ黒になるだろうが?」


 そう言いつつ、やっとパックを剥がした本部長。


 肌はツヤツヤ。若いよなあ。


 思い出したみたいに、眉をひそめ、アタシのカレーの王様ばりに、黒く塗った顔を見つめた。


 そんな顔すんなし、シワよっちゃうやん。


 それでもみため、三〇代だけど。


「なんで、そんな迷彩用のドーランを持ってたんだ? 父上の仕事の関係か?」


 アタシは、軽く手を振る。


「違う、違う。前、ナーがいない時、メグをナーに寄せてみたんだよ。その時使ったの。全然似なかったけど、『生ガキ抜きの、広島焼きは、邪道ですけん』とか言わせて、遊んでたんだ…… 盛り上がったなあ」


「……度し難いな、女子ってのは」


 ◇◇◇


 クッションを抱いて、壁にもたれてるアタシ。


 ダメだ、眠い。


 マックブックに向かい、背筋を伸ばしてる、小花の後ろ姿が、呼吸に合わせて揺れる。


 写真を撮るため、小花に巻かれていた、結束帯の痕がついた手首をさする。


「『リーファを確保した』と、写真を添えて、黒沢へ連絡させろ。陸奥一佐、イージスシステム、エディ・田中にCIA…… どいつにも悟られるな。奴らには、最後までこの芝居に付き合ってもらう」


 そういや…… 山田さん、手術どうなったのかな。


「……ヤツにとって彼女は、北に逃げ込むまでの保険だ。山田とイージス・システムの怖さを知ってる以上、人質を傷つけはせんだろうが…… 」


 そもそも、なんで、アタシここにいるんだっけ?


「別班に追われて、合流出来ないことを納得させろ。【定期的に写真を送れ】と言ってくるだろうが、【そんな暇はない】で押し切れ」


 そうだ。山田さんが心配で、アタシは日本に残るんだ。


「そうだ、国内に残っていても、人質として役に立つわけだし…… どのみち、ヤツは北に逃げ込むしかないんだ。まてよ、それなら写真を送る事は可能だな」


 ママ……


「こういう時の、避難場所があるだろう。そいつらに吐かせろ。写真を送るとなれば、リーファの身代わりが必要だな……」


 

 ◇◇◇


 延辺の10月は寒い。


 早朝とくれば、なおさらだ。


 私は、四駆にもたれ、吐いた息が曇天に向かい、白く消えていくのを眺めていた。


 観光地とは別世界の廃墟群。


 北との国境線代わり、豆満江川からの寒風が、打ち捨てられた開発途中の団地、工場をあざ笑うように、吹き抜けていく。



 ゆきとの会合から、一夜明けた、今日。


 この馬鹿馬鹿しくも、絶対に失敗できないミッションが、ここから始まる。



 ……林堂家にかかった、北からの抹殺命令を解くため、ここで全員処刑されたことにする……


 北とのパイプを持ったものべが、招待所の幹部を買収して演じる、筋書きの決まった殺陣。


 ここに来た、ジャスミン、メグの五年生コンビ。


 そして、すもも、いのりくんの中一ペアには、それぞれ罠が仕掛けられている。


 テーマは【林堂くん欲しさに、ズルをしない】というもの。


 まあ、無理だ。


 ハスマイラの言葉を借りれば、『次のスマブラが出る確率』より、余裕で低い。


 このゲームの真の目的は、『林堂家が引っ越しを思いとどまる』


 もう一つは、『少女たちの鼻っ柱をへし折って、普通の生活に戻す』の二つ。


 つまり、彼女たちが、互いを裏切るのは、想定済み。


 もちろんその中には、()()()()()()()()()()も含まれることを、伝えておこう。

 

 罰ゲームは苛烈なものになる。


 立案者は、ユンファ。


 俺の甥ながら、恐ろしい奴だ。


 長くなった。


 始めよう。


 



【毎週火・木は更新お休みします】


(* .ˬ.)) 今日も、お付き合い頂き、ありがとうございます。


深夜0時過ぎ、週五更新を目標にしてます。


宜しくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ