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辺境の村の英雄、四十二歳にして初めて村を出る  作者: 岡本剛也
第3章

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第193話 親睦


 ベロニカとモナがビオダスダールに来てから三日が経った。

 子供たちとはすぐに打ち解けていた二人だったけど、この三日間で更に仲良くなった。


 子供の扱いに慣れている感じもあったし、二人とも見た目が良いこともあって、リアとアンがすぐに警戒を解いたのが大きい。

 グリーだけは二人が女性ということもあって、懐いている感じはしなかったけど、常に気にかけて構ってくれていたし、良い人という印象は確実に持っているはず。


 そして、初日は家の案内をしてから夜ご飯を一緒に食べ、遊びに来た初日からリアとアンはベロニカとモナと一緒に寝ていた。

 二日目は子供たちも交えて、ビオダスダールの街を案内しつつ、夜は家でパーティー的なものを行った。


 三日目は中庭で子供たちへの指導に時間を費やしてくれ、基本がちゃんとしているベロニカとモナの指導はかなり身になった様子。

 この指導でグリーも完全に心を開き、特にベロニカには色々とアドバイスを受けていた。


「はぁー、楽しかった。想像していたのと違ったけど、良い三日間だった」

「ですね。子供たちが可愛くて癒されましたわ。ジーニアさんやアオイさん、グレアムさんとももう少しお話がしたかったですが、それは三人がクリンガルクに遊びに来た時のお楽しみにしておきます」


 予定していた三日間を終え、ベロニカとモナは荷物をまとめて帰る気満々といった様子。

 リアとアンは寂しがっており、若干泣いている。


「もう帰っちゃうの……? もう少し一緒に遊びたい」

「私もです。せっかく仲良くなれたのに……」

「また遊びにくるから。それまでに強くなっておいてよ」

「指導したことを反復して練習していれば、きっと強くなれますので。そして強くなれば……一緒に依頼にも行けますわ」

「一緒に依頼!? それは楽しそう!」

「私、絶対に強くなります!」

「いい意気込みですわ。グリーもちゃんと練習するのですよ?」

「分かってる。次に来るときまでに、今回教えてもらったことを体に覚えさせておくから」

「私達の初めての弟子が良い子でよかった」


 意気込んでいる子供たちを見て、何度も頷いているモナ。

 言うことを素直に聞くし、稽古に意欲的だし、リアたちに指導するのは楽しいと思う。


「ベロニカ、モナ! 次、会うときは私達とも模擬戦しようね!」

「今回はできませんでしたからね。今度は私達にも構ってください」

「もちろん。いつでもクリンガルクに遊びに来て」

「今度は私達が歓迎します」

「この間は疫病騒動で全然回れなかったし、絶対に行く! 案内してもらうの楽しみにしてるから!」


 アオイとジーニアとも別れの言葉を済ませたようだし、もう出発するとしよう。

 送る前に一ヵ所連れて行きたい場所があるため、時間的に早く発たないといけない。


「それじゃ行こうか。街の外まで見送る」

「グレアムさん、ありがとうございます」

「馬車に乗るだけだし、別に見送りなんていらないけどね」


 モナがそう言い出したが、急かすように外へと連れ出した。

 俺が急かしたことに二人が首を傾げているため、早速案内したい場所について話すことにした。


「実は二人が帰る前に、一つ案内したい場所がある。そのために少し急かさせてもらった」

「ん? 何それ。リアたちの前では話せない場所ってこと?」

「いやらしいお店って訳ではありませんよね?」

「なんで俺が二人をいやらしいお店に連れて行くんだよ。案内したい場所というのは、ワイバーンの子供……二人でいうレッドドラゴンの子供の居場所だ」

「えっ? ドラゴンの卵って処理したって話じゃなかった? 孵化させちゃったの?」

「ああ。ちょっと色々と事情があってな。二人にも黙っているつもりだったが、この三日間で話しておいた方がいいという結論に至った」

「信頼してくれたのはありがたいですが、危険ではないのですか?」

「全くもって危険じゃない。とりあえず色々と衝撃的だと思うんだが、これから目にすることは他言無用でお願いしたい。約束してもらえるか?」

「もちろん。他言しない約束はするけど……なんか怖い」

「グレアムさんが言うからこそ、とんでもない場所な気がしてなりません。怖さ半分、ワクワク半分ですわ」


 レッドワイバーンの子供よりも、ベイン達に驚かれる可能性の方が高いと俺は思っている。

 旧廃道が二人の許容範囲を超え、他言してしまったときが怖いけど、まぁ約束してくれたし大丈夫だろう。


 王都での一見、クリンガルクでの一件、そして今回の三日間滞在で信頼するに当たる人物と俺は判断した。

 まぁもしこれで情報が洩れてしまったときは、ベインには悪いけど別の場所に移動してもらう。


「ある意味、とんでもない場所かもしれない。とりあえず危険はないから、他言だけはしないでくれ」

「分かってるって。心配しすぎ」

「私達は絶対に言わないので安心してください」

「ああ。信じて案内する」


 ということで二人を見送る前に、旧廃道にいるレッドワイバーンを紹介することにした。

 秘密を教えることに少しドキドキしながらも、俺は二人を旧廃道に案内したのだった。



ここまでお読み頂きありがとうございます。

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