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虹色魔導師は目立ちたくない  作者: プリン伯爵


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魔導大会でも目立ちたくない⑦

「最初の的は木人形です!!対象が大きいのでこれは簡単ですね!!!」

少し離れた場所に設置された大人サイズの木人形はそれなりに大きい。

逆にこれが当てられなければもっと精進した方がいいまである。


全員難なくクリアすると、次の的が出てきた。

小さい子供サイズの木人形だ。

まあこれも大抵の人なら外さないだろう。


初級魔法で当てるとみんな同じように当てていく。

ルーザーとエリザさんが魔法を放った時だけは一際歓声が大きいが、まあ当然だろう。

普段皇族が魔法を使うとこなんて見れないんだし。


次の的が出てくると外す人が出てきだした。

それもそのはず、いきなりサイズが大幅に小さくなったからだ。

的は飲料水が入ったボトルに変わったのだ。

そりゃ外す人も出てくる。

キリカも外して肩を落としていたし、半分は脱落したみたいだ。


僕はもちろん外さない。

使う魔法はずっと得意な魔法だ。

疾走雷撃(ショットボルト)。」

電撃は瞬時にボトルへと到達し中身をぶちまけた。


チラリと横を見れば委員長も涼しい顔をしている。

目線の先を見れば僕と同じく中身をぶちまけひしゃげたボトルの姿があった。


「さあ、次は難しいですよ!!!的はこちら!!!」

出てきた的は悪意を感じた。

握り拳大のゴムボールだ。

これは当てるのが難しい、正確な魔法操作技術を問われるだろう。


案の定、外す人が大半だった。

僕は一応ルーザーに本気でと言われていたので難なく当てた。

委員長も当てていたし、ルーザーも当てた。

ただエリザさんは外してしまったようで、観客席から落胆の声が聞こえてくる。


「おおっと!ここでエリザ様が脱落です!!!残っているのはルーザー様を含めて5名ですよ!!!」

残った選手を見れば、一番端からルーザー、委員長、僕、知らない人、カイルだった。

今気づいたがカイル同じ競技に出ていたのか。

自信に満ち溢れた顔をしているが、ここまで残っている所を見るとそれなりに実力はあるようだ。


「さあ、お次はかなり難易度が高い!!!的はペンです!!!」

無茶苦茶な難易度になってきたぞ。

ペンなんて細いし小さい。

いくらなんでもこれを当てるのは無理だろう。


最初に魔法を放ったのはカイルだったが、やはり外していた。

あれを当てるなんて至難の業だ。

同じく委員長も挑戦したが外した。

知らない人も外してしまい残ったのは僕とルーザーだけだった。


「こんな所でマリスと競えるなんて思わなかったよ。絶対に手を抜くのは辞めてくれよ?」

「まあ、ここで二人残った以上目立たない手段を……なんて言うのも今更な話だし。本気でやるよ。」

ルーザーはそれを聞いて、満足したのか集中しだした。

流石にこのレベルになれば二人同時に魔法を放つわけにもいかず、僕は黙って見つめていた。


疾走雷撃(ショットボルト)!!!」

ルーザーの掛け声に合わせて、掌から電撃が走った。

しかしペンをぎりぎり掠り後ろの壁に魔法は当たった。

ルーザーは悔しそうに顔を歪めていた。


「ルーザー様が外してしまったぁ!!ここでマリス選手が当てれば優勝となります!!!さあ!結果はいかに!?」

実況が煽ってくるのが腹立たしい。

それにしても最後の魔法は僕と同じ魔法を選んだみたいだ。

電撃系は攻撃範囲が狭くコントロールしやすいのもあって僕はずっと電撃系を使っていたがルーザーも真似をしたらしい。



さあ、いつまでもジッと突っ立ったままでいるのも時間の無駄だ。

さっさと終わらせしまうか。


疾走雷撃(ショットボルト)。」

掌から一本の電撃が的に向かって撃ちだされる。

寸分の狂いなくソレは的に直撃しペンは粉砕した。


「おおおお!?マリス選手が当てたァァァ!!マジックショットの優勝はマリス選手だぁ!!」

ああ、勝ってしまった。

ぶっちゃけて言えばまだ小さくても当てられる自信はある。

ただこれ以上の魔法操作技術を披露すれば相当目立つ。

ルーザーがここで外してくれて良かったと心から感謝した。



観客席に戻るとミアとジンが褒め言葉を投げかけてくれた。

なんとなく照れ臭くなり適当に返して競技を見ることに集中することにした。


後は僕が出場する競技は魔法対戦だけだ。

そう考えれば気楽に他の人の競技を見ることが出来る。


ただ他の競技は見ててもあまり面白くはない。

やっぱり知り合いが出ていない競技はあまり興味が持てなかった。


競技も複数終わり、後数個となった時見たことのある人が訓練場に現れた。

金髪でドリルのような髪型をしたキャロルさんだ。

堂々とした足取りで入場する姿は流石生徒会長といえる。


「さぁ続いての競技は、マジックバトルだー!!ルールは簡単!チームを組んだ者同士で相手と戦う!以上です!」

ははぁ、なるほど。

魔法対戦の前座みたいなものか。

違うのは1人で戦うのかチーム戦なのかだけだ。


これは案外勝敗が分からないかもしれないな。

個の力が突出しすぎていても、協調性を失って袋叩きにされる。

かといって平均的すぎても火力が劣り決め手に欠ける。


キャロルさんのチームは全員女性だった。

チームお嬢様という名前で登録していたのでちょっと笑ってしまったのは内緒だ。

自分でお嬢様なんて言うなよ。



相手チームは男女混合だった。

全員見たことがない顔だったから多分上級生だろう。


いざ戦いが始まるとなかなか迫力があった。

お互い、魔法の応酬で地面は爆ぜ破片が飛び散る。

かと思えば魔法が直撃し吹き飛ぶ人もいた。

だがキャロルさんは傷一つ付いていないどころか服に汚れさえも付いていなかった。

攻撃しつつも自身の服を守っているのか、器用なことをするもんだ。


お互いなかなか決めきれずにいると、チームお嬢様が全員キャロルさんの傍に集まった。

何かするのかと相手チームも警戒している。


チームお嬢様は全員キャロルさんに魔力を集め始めた。

得意な集約魔法を使うらしい。


相手チームはそれに気づいたようで防御魔法を全員で展開したが、努力虚しくキャロルさんの集約魔法により叩き割られ勝敗は決まった。



「勝者、チームお嬢様です!!!」

キャロルさんは余裕の笑みで観客席に手を振っている。

学園魔導位2位は伊達ではないらしい。

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