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虹色魔導師は目立ちたくない  作者: プリン伯爵


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クラブ活動でも目立ちたくない⑥

自分達の部室に戻ってくるとみな、口々に先程の出来事を話す。


「ふーん、案外甘いのね。」

ロゼッタは僕の判断を甘いと言う。

シーラも同意しているのか、頷いていた。

甘くてもいい、もしもこれで誰かが他人に秘密を明かすようであれば、僕の見る目がなかっただけだ。

その時は外国にでも逃げればいいと考えている。


「優しすぎるのは長所でもあり短所でもあるわね。」

レイさんはそう言うが、優しくないよりかは余程いいだろう。


ジンはミアにどういう意味かと聞いていたが、フェイルはまだ腕を組み考え込んでいる。

脳筋は脳みそまで筋肉で出来ているのだろうか。


「まあ、アンタがいいならアタシ達は気楽でいいけどね。ずっと心臓を握られているようなのは勘弁してほしかったから。皇子が頷かなければあんな契約結んでいないわ。」

当然の反応だ。

普通は死の契約と聞いて首を縦には振らない。


「とにかく、これで全員が秘密の共有者だ。頼むから誰にも漏らさないでくれよ。外国に逃げるなんてのは嫌だからな。」

「外国?マリスどういう事?」

ミアが問いかけてくる。

万が一帝国の良いように使われるくらいなら、僕の事を誰も知らない外国に逃げるつもりだと話すと、難しい顔つきをする。


「誰にも言わないのに。まあジリアン先生が何を考えているかはわからないけど。」

急にミアの口から自分の名前が出たからかジリアン先生は動揺する。


「ちょっとちょっと!ウチは誰にも話さないわよ!?目の前で神獣を一撃で殺した子を敵に回すような事したくないわ。」

ジリアン先生は僕に恐ろしい物でも見るかのような目線を向けてくる。

別に知り合いにあんな魔法撃つわけがないのに。

実際にあんな暴力的な魔力を目にしたら誰もがジリアン先生みたいな反応をするのだろうか?

いや、フェイルなんかは目をキラキラさせて喜びそうな気がする。


「私も父上にバレないようにしないといけないね。マリスに外国へ行ってほしくはない。」

それはそう。

特にルーザーとエリザさんには気を付けて貰わないといけない。

皇帝陛下にバレるというのは、帝国にバレるということになる。

バレれば確実に僕を引き入れようと手を回すはずだ。

そうなればもう終わり。

サッサと外国へ逃げて平穏な人生を歩むのだ。


「でも、アンタの魔法1回でいいから全力を見たいわね。」

「じゃあロゼッタに向けて撃ってあげようか?」

「別にアタシに撃たなくていいでしょうが!!見たいって言っただけよ!!」

遠目で見るより正面から見たほうが見やすいのに。

死なない程度に威力を抑えればいいだけだ。

まあ冗談のつもりで言ったが。


「冗談だよ。」

「アンタのそれは冗談に聞こえないのよ……。威力を抑えたとしてもアタシの上半身が消し飛びそうだわ。」

「そんな事したら、ワタクシが全力を持ってマリスさんを殺しますわ。」

シーラが恐ろしい事を真顔で言う。

ロゼッタに冗談言うのも気を付けよう。

いつかシーラに後ろから刺されそうだ。


「そんなことよりこのクラブでの表向きの活動は魔法探求なんでしょ?何をどうするのか決めたらどう?」

雑談に花が咲いていると、ジリアン先生が痺れを切らし今後の活動を聞いてきた。

顧問となった以上クラブを遊ばせて置くわけにもいかないらしく、何かしら実績を作らなければならないらしい。

じゃないと、学園長からお叱りを受けるとのことだ。


正直そんなもの知ったことではないが、ジリアン先生が顧問から外れるのは困る。

なので真面目に話し合うことにした。


「じゃあボクから!!」

ミアが勢いよく手を挙げ提案してくる。

こういう時コミュ力の高い彼女がいると助かる。


「マリスがオリジナル魔法を創って全員でその魔法を覚える!!どうこれ?」

いきなり名案が出てきた。

確かにそれなら魔法探求会らしい実績とも言えるし、全員が新たな魔法を覚えるという面でも、メリットしかない。


「へ〜なかなかいいじゃない。アタシもミアさんの案に賛成するわ。」

ロゼッタがミアの提案に乗るとシーラに続いてレイさんや皇子皇女も乗ってきた。

自ら考える事を辞めた者達め。

しかし反対するような内容でもない。


「てことは全員が使える魔法じゃないとだめだってことだよな。」

「当たり前じゃない、どうせならド派手なヤツがいいわね!!!」

ロゼッタは派手な魔法が好きらしい。

といっても属性を考えないといけないからなかなか難しいな。

いや、よく考えたら無理じゃない?

全員被ってる属性なんてなくない?


という事を伝えるとみな難しい表情を作る。

さては属性の事、考えてなかったな?

魔色が生まれつき決まっている為持っていない魔色の属性は使えない。

ミアはそれを忘れていたらしい。

まあすぐ近くにどんな属性も使える僕がいれば感覚もマヒするのかもしれない。


「じゃあ無属性で創ろうか?それなら全員使えるし。」

「それがいいね、私はそんなに無属性魔法は得意じゃないから習得には時間がかかるかもしれないけど。」

ルーザーの一言により決まってしまった。

君は皇子なのだから発言する時は気を付けて頂きたい。

みんな皇子が言う言葉に反対意見は出せない。

いやそれはちょっと……なんて言おうものなら不敬罪だ。

まあ僕は関係なく言うが。


「決まりだ、無属性魔法を創ろうか。どんな感じのがいい?ロゼッタが言うようにド派手なヤツでいく?」

「む!!それはもちろんだ!!!!ド派手な魔法こそ魔導師である証明になるだろう!!!」

フェイル、君はさっきまでずっと死の契約の事に関して僕のやった事が理解できず考え込んでいたから静かだったのか?

そのまま考え込んでいてくれたらずっと静かでいられたのに。

もう考える事を辞めたらしい。


「多数決により無属性魔法を創るよ。」

さあどんな魔法を創ろうかな?

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