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069  早寝早起きの健康生活


 これからはとにかく全てを極める練習なり努力をしていこうと考えていた。近年では努力をせずに何かを成し遂げたり、特別な力を手に入れるのを好む人々が溢れているそうだが、そんな非凡な人間には絶対になりたくないとチビは思っていた。努力をせずに何かを成し遂げるなんて成功者に言えば鼻で笑われてしまう落ちが見えているし、そもそも努力は美しいので辞めようとも思わない。自分を追い込むぐらいの練習量を目標にして努力をしていると、自分が生きている感覚が全身を包む。ひたすら出社して帰宅するのを繰り返し、家ではゴロゴロと寝転がって何もしないゾンビのような現代人とはこの感覚は絶対に得られない。少しでも活力に満ち溢れた充実の生活を過ごすためには早寝早起きが大切なのは言うまでもないので、翌日のチビは朝の5時に目覚めて早朝ランニングの準備をしていた。早朝に起きると1日はめちゃくちゃ長いんだなと自然に思えるようになるので、体内時計に狂いを生じている人とは感覚がまるで違ってくる。朝に希望が見え始めて、自分から積極的に仕事や学業に取り込むようになってくるのだ。それ故にチビは早寝早起きを信条にして毎日自分に課したノルマを淡々とこなしていくのだが、残念ながら結果には繋がっていない。昨年もぎりぎり打率が2割代でホームランは1本も打っていない。唯一評価できるのは犠打数が2軍選手で一番多く放っている事と、盗塁数が他の選手よりも幾何か多い事ぐらいか。それでも元が猫なのを考慮すれば十分活躍した方なので、今年は更に飛躍できると自信を抱いていたチビであった。



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