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27 カ○ジかイ○ゲーム

「ふふっ 知らない子がエントリーする方が気楽かもしれませんね。テレビのコマーシャルでも流してお嫁様を募集すれば良かったですか?」


「絶対そうですよ!」

 人生気楽なのが一番。


 テレビのコマーシャル見て集まって来る烏合(うごう)(しゅう)の女の子たちに加えて、千紘姉さんだけは参加してほしい。

 千紘姉さんの圧勝に終わる出来レースが、俺の理想である。


 千紘姉さんに加えて、ニーナちゃん、麿莉奈、桃香、藍も参加するとなると、彼女らのうち4人に別れを告げる日が来るってことだろう。それがしんどい。


 彼女らとは、なんとなくいい思い出を抱いて、互いの道を歩んでいくので良かったのに。


「言っときますけど、テレビで募集したら応募してくる女性は100パーセント金目当てですよ。幸斗様のことを髪の毛1本も好きじゃありません」

 氷室さんが忠告してくる。


「なにしろ1兆円持ってますからね、俺」

 俺の性格がいいとか言う女は信用できない。

 金の魅力が俺の他の全てを圧倒しているっていうのは俺でもわかっている。元々、俺には何の取り柄もないけどな。


 だからこそ俺を昔から大事にしてくれている千紘姉さんが圧勝するのだ。


「幸斗様には、きっと何百万人という女性が全世界から殺到しちゃいます」


「絞るのが大変だってのは俺でも想像がつきます」


「底辺の女性でも、幸斗様のお嫁様の座を獲得すれば人生が変わりますからね。まさに女性版のカ○ジのようなドラマが繰り広げられますよ。あるいはイ○ゲームのようなデスゲームでしょうか、ククク」

 氷室さんは、孤児院でも人気のコンテンツの名前を上げる。お堅い弁護士だけど、カ○ジの利〇川を女にしたような人だから当然見ているらしい。


「氷室さん、笑うところですか……」

 カ○ジは、ゲーム参加者の男が負けると地下で強制労働させられる。


 イ○ゲームは、負けると撃ち殺されていく。女の子でも容赦されない。とても凄惨(せいさん)な場面の連続である。


「世の中にはゲスな男がいます。大勢の美少女がデスゲームを繰り広げて、阿鼻叫喚(あびきょうかん)する様を見下して面白がったりしますが、幸斗様の好みではないようですね」


「吐き気がするわー 絶対にお断りです。何百万人の女性が参加して来たとしても、予選はジャンケンで決めればいいでしょう」

 千紘姉さんだけはシードで本選に出場し、そのまま優勝。だから他の女性の絞り方は適当で良い。


 負けた女性はかわいそうだから、参加賞として何十~何百万円を進呈する。女性を痛い目に合わせるなんてとんでもない。ちょっと得した気分で穏便(おんびん)にお引き取りいただきたいところだ。

 

 でもって千紘姉さんと甘々な新婚生活開始。千紘姉さんとなら一生幸せな暮らしを送れそう。

 千紘姉さんが俺に「はい、あーんして」とご飯を食べさせてくれるよね。

 俺は妄想して、ニヤついてしまう。


「残念ながら、今さらメンバー変更はできません」

 氷室さんが俺を現実に引き戻す。


「わかってますよ。もうみんなに言われちゃいましたからね」

 俺は開き直るしかなさそう。


 男の子だったら女子高生5人に取り合いにされる状況を楽しむべき……俺はとても楽しむなんてできそうにないんだけど。そうならなくちゃ、やってられないんだろうな。

 

 改めて5人の女の子を思い浮かべる。

 俺が知っていることだけでも、実に多彩な属性を持った子が集められる。


 千紘姉さん

 18才。高校3年生。

 同じ児童養護施設で育って誰よりも絆が深い。

 癒し系、甘やかしお姉さんキャラ。

 ゆるふわ天然Jカップ。


 ニーナ・オーディン

 15才。高校1年生だけど身長140のロリ。

 北欧の妖精。アニメ大好きでちょっと厨二病。

 つるぺた。


 御池麿莉奈

 16才。高校2年生。同級生。

 京都の名家の没落令嬢。微妙にツンデレっぽい性格。

 家業を守るために俺のお嫁様になろうと頑張る努力家。5人の中では一番グイグイくる感じ。

 推定Dカップ。

 

 揚羽桃香

 16才。高校2年生。同級生。

 金髪ギャル。行動が予測不能な謎キャラ。

 推定Gカップ。

 

 菜々崎藍

 15才。高校1年生。

 合気道部員。毒舌、生意気後輩キャラ。

 推定Bカップ。


 美少女たちと同棲……

 一体、どんなことになるんだ……


「明日の夕方、車でお迎えに参ります」

 氷室さんの言葉に、俺は気を引き締める。

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