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パーティー結成

遅くなってしまい、すみません。

 昼休みが開け、午後の授業が始まった。


 5時限目は世界史の授業だ。例え世界中で変革が起きたからといって歴史を知ることはためになる。人は同じ歴史を繰り返し、同じ過ちを繰り返す。


 今、ダンジョンという全人類共通の未知と遭遇しているというのにそれでいて戦争がなくなる気配はない。もちろんダンジョンから溢れてくる魔物は人類の共通の敵だ。しかしその敵すらも、倒せばレベルが上がり、兵士の身体能力向上に繋げることができる便利な道具と見られているのもまた事実だ。


 その実、一度起きたスタンピードを鎮めた例は意外と少ない。それこそ、スタンピードという現象が認知される前に封鎖されていた都市部に存在するダンジョンくらいだ。

 なぜなら現在に至ってスタンピードが起きるまで放置しているのはそもそもあまり人が住んでいない地域ばかりであること。そして、これが大きいのだがダンジョンの外で仕留めた魔物は粒子となって消えるだけでアイテムを残したりしないのだ。スタンピードで魔物に占領されてしまった地域をなかなか取り戻せないのはこれが一番の原因だ。取り返すために消費する労力に見合うだけの見返りが期待できないのだ。


 ダンジョン内で魔物を仕留めると魔物は粒子となりながらダンジョンの地面へと飲み込まれ、その代わりとして地面に体の一部といった素材やアイテムを残すのだがダンジョンの外で魔物を倒しても何も残さないのだ。

 日本は人口密度が高い国であるため、発見されたダンジョンが放置されることは少ないので被害は少ないが外国はそうではないらしい。


 ダンジョンに潜って魔物を倒せば用途不明なものから有用なもの、そして食料に至るまで手に入るのだ。ドロップアイテムの中にはただのガラクタもあるが何か手にするものがあるというのは大きい。1と0は大きな違いなのだ。自然、『魔物を倒すならダンジョンで』という認識が人々の中にすでに根付いてしまっているのだ。


 戦争がなくなるわけではなく、むしろ今後ダンジョンが戦争の火種となる可能性もある。得るものが違ったとしても人の行動は大きく変わるわけではない。争い、奪い合うこともある。対話し、手を取り、協力し合うこともある。だから歴史から学べることはとても多い。


 とは言え…


(眠い! 気を緩めたら意識が持っていかれそうだ!)


 奏太は…睡魔に襲われていた。昼食後の授業ってやつは魔物に等しい。周りを見渡せば、机に突っ伏して自分の世界に旅立っているものもいる。仕事をしてる時は昼食後だろうと眠くはならなかった奏太だが仕事と授業はどうやら別物らしい。頭の使い方が違うのだろうか? そんなことを考えながら、ふと隣の席を見れば真面目にノートを取り、授業を聞いている彰の姿。若者がしっかり授業を聞いて学んでいるというのに大人の自分が眠気に屈すのは如何なものかとシャーペンの芯で自分の左手を突き(つつき)刺激を与え、喝を入れた。


 教壇の上では初老の男性教師が朗々と歴史を語りながら重要だということを黒板に記す。その男性教師の朗々とした語りとチョークで黒板に一定のリズムで刻まれる音がまるで子守唄かのように奏太の意識を眠りへ誘う(いざなう)

 揺れる頭を必死で堪え、明日は眠気覚まし用にガムを持ってこようと決意を胸にノートを取った。



 ♢



 授業終了を告げるチャイムがなる。それは奏太にとっては救いのチャイムに感じられた。


「ふわ〜」


 授業が終わると奏太はあくびをした後指を組み伸びをし、眠気を振り払った。長い戦いだったがなんとか乗り切った。耐えきったという達成感に奏太が浸っていると横から声をかけられた。声の主は彰だ。


「いや〜、世界史って面白いね」

「そ、そうだな」


 それは爽やかな笑みとともに嘘偽りない本心だとわかる明るい声だった。あれが面白いとかこいつ凄い奴かもしれないと奏太は思った。苦笑いしつつ、奏太は尋ねた。


「彰は歴史が好きなのか?」

「うん、昔から社会の授業が好きでさ。テレビで時代劇見てるくらいには歴史ものも好きだね。高校の授業は世界史・日本史・地理って別れるから楽しい授業が増えて嬉しいよ」

「へ、へ〜。そいつはよかったな」


 そのまま休み時間が終わるまで奏太は彰に歴史について熱く語られた。まさか授業の始まりを告げるチャイムが救いの音に感じる日が来るとは思わなかった。

 中学のとき時代劇や落語が好きな友達がいたが彰もその口のようだ。その友人の誘いで落語や歌舞伎に行ったこともあったがまだ中学生の奏太には何が楽しいのかさっぱりわからなかった。今なら楽しめると思っていたが彰の話を聞いているとやや不安になる奏太であった。


 本日最後の授業となる6時限目は、ダンジョンの授業である。この学校の特色とも言える授業だ。その教師は朝の出来事の際に注意に来たに入ったダークエルフの女性であった。美人な女教師を前にして若い生徒達は少し浮き足立っている。特に男子は浮かれているのが目に見えてわかる。女生徒達の冷え切った目が向けられているのに気づいていないとは愚かな…そんなことを奏太が思っていると後ろの方から小声で男子生徒の話す声が聞こえた。


「おい、誰か彼氏いるか聞いてみろよ」

「いや、お前が聞いてくれよ」


(よし、聞け! 聞くんだ! 男だろ? 勇気を出せよ!)


 拳を握り、思わず心の中で奏太が男子生徒を応援しているとブルっと寒気を感じた。なぜだろうか、後ろを向きたくないと奏太が危機感を感じていると教壇に立っている女教師が「それでは授業を始めるとしよう」と言った。するとさっきまで感じていた寒気が引いた。どうやら助かったらしい。


「まず自己紹介をさせてもらう。私の名前は高梨楓(たかなしかえで)という。教員免許は持っているがメインは冒険者をしている」


 それだけでクラスが騒ついた。しかし、高梨先生は生徒を見渡した。それだけで教室内の空気がどこか張り詰めたものに変わった。クラスのみんなが高橋先生の視線とともに感じた何かに気圧されたのだ。


「わかっているとは思うが君たちはこれからの学校生活でダンジョンに潜ってもらうことになる。学園側は君たちが安全にダンジョンに潜れるよう気を使うが絶対はない。決してダンジョンを甘く見てはいけない。常に危険と隣り合わせであるということを心して欲しい」


 高梨先生がそう言ったあと目に見えぬピリピリとした空気から解放された。しかし、クラスメイトの中にはもう騒ぐものは出なかった。


「まずは皆にレベルを2に上げてもらう。レベルを上げているものもいるだろうから皆もすでに知っていると思うが、レベルが2に上がると職業が選択できるようになる。そこで各自、自分の適正職業の中から自分がなりたい、そして適性が高いと思う職業を選んでもらう」


 1レベル上がると職業が選択できるようになる。今のところ選択した職業から変更する方法は存在しないので選択は慎重に行うことが必要とされる。


 そして詳細はまたの機会にさせてもらうが職業は大きく分けて戦闘職・補助職・探索職・生産職・特殊職の5つがある。

 まず、1つ目の戦闘職、これは武器や魔法で戦う適性が高く、戦闘に向いたスキルを習得しやすくなる職業である。奏太の大学時代からの友人、斎藤の職業である拳闘士は前衛向きの戦闘職だ。このほかに前衛向きの職業は剣術士や槍術士といったものがあるとのこと。そして後衛向きの職業には弓術士や魔法使いといったものがあるらしい。

 2つ目の補助職、これは回復やバフ、デバフといった戦闘の補助や怪我の治癒を得意としており、そういったスキルを習得しやすくなる職業である。僧侶、巫女、呪い師、医者、薬師などといった職業があるとのことだ。

 3つ目の探索職、これはダンジョンに潜る際には必ず一人は欲しい職業だ。敵の検知や罠の検知・解除、鍵開けといったスキルを習得しやすくなる職業でパーティーの運命を左右する大事な役割を担っている。職業としては探索者、調査官、研究者などといったものがこれに当たる。

 4つ目の生産職、これは主に武器や薬といったものを作る適性が高い職業だ。ダンジョンから得た素材を加工し、武器や薬を作る際にスキルを持っていないものより性能が高いものが出来上がることがわかっている。鍛治士や錬金術師、薬剤師などといったものがあるそうだ。

 最後の5つ目の特殊職、これは正直未だどういうものか判別が付いていないものを一括りにしている。代表的なものを上げれば、勇者・聖女・殲滅者・潜む者などがある。他の職業に割り振ってもいいのではという考えもあるが名前に何か意味があるのではないかと感じさせるものがあるため、今は別枠に当てはめているらしい。


「パーティーを組むにあたって必要なことはパーティー構成だ。ダンジョンを潜るには攻略を目指すにしろ探索をするにしろ、偏ったパーティー構成では深い階層に潜るほど無理が出てくる。一人の力でどうにかなる者ではないということを肝に命じておきなさい」


 高橋先生がそう締めくくったところで授業終了を告げるチャイムが鳴った。


「最初のダンジョンは臨時のパーティーを組んでもらう。正規のパーティーは自分の職業、パーティー構成や仲間との相性を考えて決めた方が良い。今週中に全員には2レベルになってもらうので、それぞれ適当にパーティーを組んでおきなさい」


 高梨先生は最後にそう言って教室を後にした。


(ぐっ、こういうの嫌いなんだよな〜)


 最後にとんだ爆弾を仕掛けて言ってくれたものだと奏太は思った。高校生の中に混じるということだけでも難しいのにグループを作る。どうしようかと思いつつ、淡い期待を込めて隣を見ると爽やかな笑顔を浮かべた彰がいた。


「ねぇ奏太、一緒に組まないかい?」

「いいのか?」

「もちろん、まだ会ったばかりだけどなんだか奏太とは仲良くやれそうだし」


 ニコッと爽やかな笑顔。なるほど人誑し(ひとたらし)とはこのことか。


「助かる。正直他に組むあてもないしな」

「あ、あの私と美緒もご一緒していいですか?」


 後ろの席から声が上がった。玲奈だ。そして玲奈の隣にはいつの間にか来た美緒もいた。


「うん? いいのかい?」

「はい!」

「もちろん。それともあたし達じゃ不足かしら?」

「まさか、こちらとしては願ってもないことだよ。ね? 奏太?」

「ああ、もちろんだ。よろしく頼むよ」


 奏太が想像していたよりもあっさりとパーティーが集まってきた。ひとまずメンバーにあぶれることはなさそうで奏太は安堵した。


「おお、もう4人集まったか。てことはあと一人だな」


 彰がいるとなれば最後の一人は自動的に決まりそうだなっと奏太が考えているとまさしくその人物が現れた。


「ふふん! 仕方ないから私がついていって上げるわ」

「ん、頼むよ」

「はいはい、よろしくね、メグ」

「恵さん、よろしくお願いします」


 霧崎恵だ。奏太を含め全員予想が付いていたのか驚きはなかった。


「もちろん、私が、リーダーよ?」


 胸を張って恵が言った。胸を張ったことにより座っている奏太の目線にちょうどの位置だったため揺れたのが目に入る。


「おう、いいんじゃないか」


 結構ある方だが奏太としては年齢も含め守備範囲外なので平然として答える。何がある方なのかは言葉に出さなくとも伝わるはずだ。


 奏太はリーダーなんて柄でもないことはやりたくなかったので立候補者がいるなら任せるのに否やはない。他のメンバーも同様に異論はないらしく笑顔で頷いていた。


 ♢



 ホームルームを終え、学校からの帰り道、自然とパーティーを組むメンバーが集まりみんなで帰ることになった。年齢が違うとはいえ、一人で帰るのは寂しいものがあるため、こうやってグループに溶け込めて奏太は安堵していた。


「ねぇ、仮とは言えせっかくパーティーを組むんだから、この後みんなで親睦を深めに行かない?」


 たわいもない話をしながら学校の門を出たところで美緒が提案した。


「いいね! もっとお互いのこと知りたいしね」

「はい、私も色々お話ししたいです」

「そうね、私もいいと思うわ。交流を深めることは大切よね」

「ああ、俺も構わないよ」


 彰がその提案に乗った後、玲奈と恵が続いた。奏太も異論はない。むしろこの辺の美味しい店を探しに行きたいと思っていたくらいだ。

 奏太は今まで自分が通っていた高校・大学・会社近辺のグルメマップを作成している。自分のお気に入りの店を開拓するのが趣味だったのだ。だから今回もどうせならとネットである程度下調べは済んでいる。一人で回るのもいいがやはり誰かといったほうが楽しいし、好きなのだ。


「店は僕が決めていいかい? 今日は僕がご馳走するからさ」

「え? いや、流石にそれは悪いよ」


 彰が提案するも即座に奏太は断りの声をあげた。年下に奢ってもらうのは気が引けるし、何より正体バラすついでに自分が奢ろうと考えていたからだ。


「それってもしかしておじさんのラーメン屋?」


 恵が彰の目を見て聞いた。おじさんというのは彰の親父さんを指しているみたいだ。


「あはは…。そうなんだ。実はあんまり繁盛してないから皆んなへの宣伝も兼ねてね。美味しかったらまた来てくれたら嬉しいと思ってさ。味には自信があるからさ。どうかな? 学校の帰り道にあるんだけど…」


 彰は頰を書きながら言った。そういえば彰と恵の出身校である明紅中学はこの辺の学校だったと奏太は思い出した。


(なるほど、宣伝も兼ねてか。なら行ってみるか。もちろん金は払うけどな)


 そんなことを考えつつ、奏太は彰の提案に賛同した。


「いいんじゃないか。美味しいラーメンかどうか食べてみたくなった」

「ん〜、あたしもそれでいいわよ。夜ご飯減らせばいいから」

「はい、私も構いませんよ」


 奏太たち3人が賛同したことで彰の親父さんがやっているというラーメン屋に行くことが確定した。


「んじゃ、私に付いてきなさい!」


 どうやら仕切るのは恵らしい。みんなで微笑ましいものを見るようにしながら恵の背中に付いて行った。



 ♢



 彰の親父さんの店へ行く途中、奏太たちは彰と恵の二人ことについて聞いていた。どうやら昔から家が隣同士だったらしい。


「彰ももっと男らしくガツンとやればいいのよ! 『男なら夢を持って思いっきしぶつかってけ!』っていつも言ってるじゃない」

「だからって家族のこと考えずにいきなり脱サラしてラーメン屋始めるなんてさ。僕も母さんもあの人には振り回されっぱなしで困るよ」

「私、おじさんのラーメン好きよ?」

「まぁ、僕も美味しいとは思ってるんだけどさ…。だからこうやって皆んなに勧めてるわけだし」


 彰はなんだかんだ言いつつ親父さんを応援しているらしい。どこかで聞いたようなセリフだがどうやら彰の親父さんはなかなかに熱いキャラみたいだ。こんな孝行息子を持てて親父さんは幸せ者だと感心していると話題を変えようとした彰に奏太は聞かれた。


「そういえば奏太はどこの学校出身なの? まだ聞いてなかったよね?」

「ああ、俺は柳北中学出身だ」

「柳北中学? 聞いた覚えがあるようなないような…それってどの辺にあるの?」

「静岡にあるんだ」


 奏太の出身地は東京ではなく静岡だ。大学や会社は東京にあったため、一人暮らしはそこそこ長い。


「へ〜、じゃあ引っ越してきたんだ? 親の仕事? あれ? でも一人暮らしって言ってたよね」

「ああ、まぁ詳しくは後で説明するよ。色々ややこしい話があってな」

「そっか。うん、わかった」


 奏太は彰と恵の二人にも自分のことを打ち明けるつもりでいた。知り合ってすぐだが悪い奴じゃないことはわかったし、何よりいつかどこからか話が出るなら自分から早いうちに話した方が楽だという考えがあったのだ。


「僕もできれば一人暮らししてみたかったな〜。ほら、うちの学校寮もあるしね」

「そうね、あたしもできれば一人暮らししてみたかったわ。でも家から通える距離だから親にダメって言われちゃったの」


 どうやら彰と美緒は一人暮らしをしてみたいようだ。確かに一人暮らし気楽だが、実家暮らしの方が何も言わずとも料理も出るし、洗濯もしてくれる。一人暮らしの大変さは実際に体験してみないとわからないだろう。


「ダンジョン潜るなんて危ないと思ったけど。興味もあったしね。何より学費免除だし、補助費もあるからさ。推薦状が来て本当よかったよ。さっきちょっと言ったけど父さん脱サラしてラーメン屋始めたからあまり家にお金がなかったかみたいだから助かったよ」


 なかなか彰も苦労しているらしい。親父さんしっかりしろよと思うところもあったが奏太はそれどころではない。今の彰の言葉の中に聞き捨てならない単語が混じっていたのだ。


(え? ()()()ってなんだ?)


「ここよ!」


 奏太が言葉にして彰に尋ねようとしたところで先を歩いて恵が店の前で立ち止まった。どうやら奏太が聞くより早く彰の親父さんの店に着いたらしい。


「ほら、これがうちの店なんだ」


 そう言って『麺や龍明』のガラガラと木製のスライドドアを開けて暖簾を潜って行ってしまった。まぁ中で聞けばいいかと奏太も他のメンバーに続いて店へと入って行った。


「らっしゃい!!」


 すると店主の威勢のいい声で出迎えられた。


「ただいま〜」

「ただいま!」


 彰と恵が帰宅の挨拶をする。てか恵もなんだな。


「なんだお前らか〜」


 お玉を片手に厨房から出てきた店主が少し残念そうな顔をしているのが見えた。客が来たかと思ったらしい。どうやら本当にあまり客が来ていないみたいだ。


「お前らかはないだろ? 父さん。今日は友達連れて来たからラーメン人数分お願いね。お代は僕のお小遣いから引いて。この後、また来てくれるかもしれないんだからしっかりね」

「おっ、そうかい。だがお代はいらねぇよ。お前の友達だろ」


 店主は笑顔を奏太たちの方へ向けた。


「らっしゃい! へぇ、これまた可愛い子達を…?」


 店主の目が玲奈と美緒を捉えた後、視界に奏太が映ったところで声が止まった。奏太も店主を見て動きを止めた。

 お玉が店主の右手から滑り落ちて“カラン”と甲高い音を立てた。そして口をあんぐりと開け、驚いた目で奏太を見つめ、店主は言った。


「…奏太?」

読んでいただきありがとうございます。


気がつけばいつのまにかブックマークが1万も…

何かの間違いじゃないかとビクビクしております。



ベタな展開かもしれませんが主人公の年齢を設定した時からこの設定だったので変える気が起きなかったわけでして。楽しんでいただければ幸いです。

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よろしければこちらも読んでみてください。 もふっとダンジョン
― 新着の感想 ―
[一言] 確かに人口が密集した所もありますけど、日本はモンスター側から見たら天国じゃない? 山間部ばかりで人が住めない土地が多い ダンジョンはそういう所にこそあるんですよね
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