二十六話 おままごと
眠り女神はそんな気も知らないでちょっぴり寝れたのか目をパチパチしながら起きた。
「最近寝れていないからね。20時間くらいしか眠れてないのよ」
「ナマケモノ的な何かなんか?って記憶の中から調べたんやけど、ごめん。それ以上だったわ。(ナマケモノの睡眠時間15時間から18時間)」
ゼアミはそんなにも眠っていたのかと思ってクエスト以外の日を改めて思い出してみた。
うん、ゼアミが起きている時間なんてあまり見かけていないな。
ご飯食べて寝て、風呂に入って寝て、トイレに行って寝ての怠惰のそのものの生活だ。
そんな不摂生な生活しているのに今ではのほほ〜としている横の女神が腹立つ。
「信じられない……とうとう奴に勝ってしまったのね」
「ナマケモノがライバルって恥ずかしくない?」
怠惰の権化と言われてもおかしくない動物と対を張っても嬉しくないだろ。
むしろ、不名誉の称号そのもの。
何処ぞの魔女教大罪教『怠惰』担当の奴と気が合いそうな感じがするな。
「で、話を戻して。年金問題についてだけど」
「………………どの話に戻ったん?」
「え、トキマサさん。さっき、フガフガしながら年金について話し合っていたじゃない」
「お前の夢の中の時間流れるのクッソ早いな」
どうやらゼアミは夢の中で年老いた俺と年金制度について話し合っていたのだろう。
あんな破綻した制度と日本は異世界に来た俺には関係ないからな。
鼻奥に何やら焦げた匂いが充満してきた。
「ご主人様、タコ焼きが焦げているアル」
「ああ、ほんまや。ゼアミ、食べるか?」
「いや、あの。そんな真っ黒なダークボール渡されても。絶対お腹壊すわよ」
「ご主人様、私が食べるネ。お残しはいけないアルからネ」
「ほんま、ええ娘やな。サンサンは」
今時、ご飯を大切にする奴なんて数える程度しかいないのに。
ダークボールに毒性があってもサンサンには弱体化無効があるから効かないだろうし。
恐らくそれを狙っていたのもある。
サンサンに関しては帳消しにするか。
こんな良い娘を悪く言うとバチが当たりそう。
「俺のパーティーは保育園じゃないんやけど」
俺は目の前の保育園児たちの世話問題を抱えてているのだ。
「へー、トキマサさん自覚あったの?自分が園児って」
「誰が童や」
「同志、そう怒るな。このTー34先生が世話をしてやろう」
「そうアルヨ、ご主……トキマサちゃん。お姉ちゃんと遊ぶアルヨ」
「おままごと始めようとするんじゃねぇよ。このマセロリどもがよぉぉ」
取り敢えず、おままごとムーブは破壊して回避したが。
今はこの女神達の戦闘能力の問題をどうにかしなければ。
それは屋敷に帰るまでの道のりと屋敷で考えるか。
経験がありそうなライカにも聞いてみるか。
「そろそろ屋敷に戻るか。ご飯食べたしな。ここにいても何も無いし。ライカさんも待ってると思うし、帰るぞ?」
「(督戦隊の帽子に変えながら)いいですよ」
「あっ、これ絶対粛清されるやつやん」
Tー34が棺桶から他の帽子を変えてからそんな台詞を呟いた。
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