二十五話 女神の運賃は実質タダ
Tー34の弾無しは本当で脅迫がただの嘘になった後の話。
ヘイシダコの回収をしている最中。
同じ性別なのが影響したのかTー34はゼアミとサンサンと仲良くなっていた。
そのままの流れ、俺より身長も歳も小さい娘達に上目遣いされてしまったのだ。
我ながら変態紳士の心に響いてしまえば加入するしか無いだろう。
まぁ、あの棺桶での戦闘シーンを見るのは嫌いじゃない、むしろ好きだ。
「何よ、トキマサさん。私たちが無能と言いたいの?」
「いや、ちゃうねん。短所があってもそれを凌駕する長所が人間やったらあるねん。でもな、お前らに長所なんて今のところ見当たるもうな見当たらないような、な!」
「それは遠回し無能と言ってるの!」
「確かに!」
俺は少しだけ煽りを入れて声高々に言う。
俺の煽りが入ったのかゼアミは机に伏せた。
よし、これでうるさい奴が静かになったな。
「同志よ。ヘーキだヘーキ、フレンズによって得意なことは違うからな。兵器だけに」
「お前の得意なことは寒いダジャレと脅迫だけだろ?」
「しゅん(泣)」
「可愛くしても無駄だからな」
「シューーーン(嘘泣き)」
わざと耳を下げて悲しそうな素振りを見せるTー34。
ケモ耳キャラがそんな事をすれば可愛いがこいつはロリを被った獣そのもの。
心の底から悲しくなっているはずがない。
いや、そもそも心が無いだろう。
そうでなければ無慈悲にヘイシダコを鏖殺できるはずがない。
だって、一匹残さず全て駆逐したからな。
タコに親でも殺されたか?親がタコに食われたみたいな剣幕だったぞ。
「そんな嘘泣きなんかされても」
「嘘泣きじゃない、涙と鼻水が流れて出ているだけだ」
「きったねーな、コイツ」
泣いているゼアミと同じくらいぐちゃぐちゃに泣いていた。
この辺も飼い主に似てしまったか。
わざとこれだけ泣いたのかそれとも偶然なのか。
すまなかった、心がないなんて言った俺が悪かったよ。
「取り敢えずハンカチ渡してやるから。美少女の鼻水は汚いようで汚くないからな」
「………………」
ボケを狙ったつもりなのに反応が無い。
俺の相棒、ツッコミ役の例の女神の反応が無いのだ。
「どうしてボケにツッコンでくれんなかったん?」
「………うぇ?ああ、そこら辺は寝てたの」
「なんや、寝てただけかい、良かった。って会話中に寝てんじゃねえ」
確かに黙らした俺もだけどそのまま寝ないでくれ。
ゼアミをおぶって帰るのは俺なんだぞ。
サンサンとは違って絶壁のゼアミを背負っても何も恩恵が無いのだからな。
運賃実質0円なんだからな。
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