十七話 ナイスホームラン
「ぶっちゃけヘイシダコに関して女神の私から見たら本当におやつよ。このクエストの初キルになってもらうわ」
ガンッ
そんな決め台詞を言った瞬間目の前のタコをT-34に狙撃される。
今のゼアミの目の前に出されたおやつを取り上げられた子供みたいな顔。
「おやつを逃す幼児がこちら」
「やめて」
Tー34はTー34でドヤ顔をしている。
まるで獲物を捕らえてきた猫みたいな褒めて顔をしている。
恐らくゼアミと約束した絶対に守るという事を厳守しているのだろう。
そう考えるとゼアミの過剰防衛を願うのが裏目に出ていたな。
ただゼアミは目の前のタコを撃たれただけでは凹たれず次のタコを見つけて駆け出したが。
目の前のタコを次から次へと狙撃される。
何、この欲しかったものが横らから取られていく感じ。
「やめてぇぇぇ。それは私の獲物よぉぉぉぉ」
「報酬への欲求が強すぎる」
ゼアミには後で俺が倒したタコをあげるか。
ここまでくるとある意味、惨めやな。
「ちょっと、Tー34。なんで私が狙っているタコを撃つの。これじゃあ私がタコを倒せないじゃない」
「それは我が飼い主が守ってと言ったからだが?防衛システムを解除しましょうか?」
「ええ、そうしてちょうだい。私の身はトキマサさんが守ってくれるわ。そうよねトキマサさん♡」
「絵に描いたような、いつもの通りの他力本願寺」
まぁ、ギリギリまで助けないがな。
その点絶対に守ってくれるTー34が付いていれば良いのな。
寄生虫みたいになった女神を放っておいて手当たり次第にタコを倒していく。
すると放って置かれた女神は俺が相手をしている、五、六匹を楽器で叩き飛ばした。
「ナイスホームラン」
「自分で言うんかーーーい」
確かに綺麗なフルスイングだっけどな。
味方が相手していたのを側から倒すのってTー34がやっていた事と何ら変わらない。
飼い主と飼い犬、双方の影響を受けている。
華麗なホームランを打ったゼアミはドヤ顔をしていたが後頭部に何かが当たり突然倒れた。
当たった正体はもちろんタコでゼアミの視覚外から攻めてきたのだろう。
そしてゆっくりとゼアミの顔の方に移動し出した。
「後ろからやって来るなんて卑怯よ?」
「お前は側面から攻撃していたよな?」
「卑怯って悪い意味で使ってないけど?」
「だいぶ苦しくて草」
言い訳が事実と反転しているせいでとても苦しい。
自分がやった悪い事を絶対に認めたくない娘。
そしてとうとう移動していたタコはゼアミの顔で止まる。
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