十六話 女神の怒り
しかし、ゼアミのスキル〈カリちゅま〉が変に強力すぎなのかタコが後を追って墨をかけていく。
そしてそのタコ達を狙ってか、T-34が射撃を加える。
俺が顕現した岩が硬すぎるのか弾が跳弾しまくっている。
「あの「伝説の岩」の背後に隠れましたね」
「ある意味伝説の岩やけどな、恋愛的に。ただお前の場合の解釈は絶対ちゃうからな、一応聞いといたる。具体的には何処が伝説なんや?」
「弾が貫通しないところ」
「俺のスキル上の仕様ですね」
国産みの象徴と呼ばれるニ柱の名を持った岩だからな。
そして俺のスキルも混じっているから生半可な硬さじゃ無いだろう。
俺もまだ満足していない手練れでは無いから時間が経ったら消えるだろうが。
取り敢えずゼアミの所へ寄っていく。
身体中が魚拓を取られる魚のように墨だらけになりながら楽器を振り回しているが。
「早くこのタコを倒してーーー」
「やり損ねているでは無いかwww」
一匹も当たっていない。
舐められているのかタコもある程度近づいてから避けている。
この光景はある意味滑稽だからこのままにしておこうとしたが。
T-34の方向から何やら見た事があるパイナップルに似た何かが飛んできた。
それを見て俺は一心不乱にゼアミに日○タックルをかまして伏せる。
そうT-34が投げた物は、よくアクションドラマなどで見るヤツ、グレネード爆弾。
ドォンッ
轟音が鳴り粉塵が飛び散って小型のクレーターが出来上がる。
「グレネードでクリアリング」
「容赦無くて草」
こちらは巻き込まれ掛けたのだが?
そんな事は露知らずT-34は爆破後、焼き上がったタコを見て喜んでいる。
「おいしく焼き上がってるね」
「生き物殺しが料理感覚なサイコパス」
もしかしたら俺はヤバいヤツを加入させようとしているのか?
ゼアミやサンサンも別方向でヤバいけどTー34も散々だ。
「トキマサさん、重い」
「おお、すまんな」
タックルしてからゼアミ諸共伏せていたままだったからな。
俺の重い体重がのし掛かっていたからな。
お陰で俺の服にはゼアミの魚拓が出来てしまった。
「女神としての尊厳を踏み躙られたわ。このタコたち、死ね‼︎」
「殺意が凄い(小並感)」
これまで以上に怒っているオーラを出している。
ただ、墨と涙でぐしゃぐしゃになった美少女の顔の方が面白いのだが。
「もう許さないわ!」
「そもそも許す気はあったんやろか」
「もう許さない‼︎」
「あっ、許す気はないそうやな」
男の復讐と女の嫉妬は怖いというが女神の怒りが一番怖いな。
ゼアミの力で出来るわけがないが本来ならあるはずの女神の権能を使えば絶滅させる勢いだ。
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