十四話 女神のご乱心
「なんかヘイシダコが二匹も迫ってきてるんやけど」
「ふふふ、どんなに集まろうが所詮はシャチね」
「個体だけでも強そうやな」
「どんどん来なさい、一匹ずつね」
「予防線を張るのやめい」
こちらに並列して二匹のヘイシダコがド○クエのモンスター登場みたいに現れた。
俺が左のタコを相手して大筆で叩いて倒す。
右はゼアミが担当する筈だったが攻撃が当たらずに墨を顔面に吹きかけられている。
後でゼアミの魚拓を取るか。
「よくもやったわね。このタコ助が!」
女神の逆鱗に触れたのか怒った声で楽器を振り回す。
楽器が白く光り輝いているので少なくとも神聖魔術を纏っているのだろう。
「ゼアミ、そんな考えずに振り回すな!当たるやろ」
「フー、フー!」
「コイツ、もう駄目だわ」
頭に血が上りすぎていて周りが見えていなのかな。
取り敢えず馬鹿やられても困るのでゼアミ担当のヘイシダコを叩いて倒す。
そして前が見えないで振り回しているゼアミに寝技を加えた。
「ヒャイ!」
情け無い声を上げて寝技を食らうゼアミ。
ゼアミの身体が小さいから掛けにくいものの俺の膂力では余裕で止められる。
だってゼアミの体力は死にかけの老人に近い。
頭を冷やしたのか動きを止めて墨だらけの顔でこちらを見る。
「トキマサしゃん?」
「違うよ、サンサンアルヨ」
「トキマサしゃんじゃん!」
「ちっ、バレたか」
声をサンサンのトーンに上げて反応をあげようとしたけどすぐに見破られました。
「ある程度倒したと思うやけど」
俺のスキル〈薙刀〉と大筆を用いてヘイシダコを十匹ほど倒したくらいだ。
倒しながら進んでいたのでT-34に追いついた。
「もうすぐで第一波、終わりそう。ハハハハハすでに視界に入ったが最後貴様を肉片微塵にしてや…逃しちゃった」
「うーーーん、側から見るて明らかに(カルシウム不足)情緒不安定」
殺意増し増しの時とそれを逃した時のテンションの差が激しい。
熱々の蒸気が一気にキンキンな氷になったみたい。
T-34が逃したヘイシダコが逃げ出した兵士みたいに逃げていこうとする。
「逃げんな、お前は俺が食うんだよ」
大筆を槍投げのように逃したヘイシダコの方に投げる。
運が良かったのかヘイシダコに命中して地に落ちた。
T-34の射撃を避けて逃げ出すほどの生存率。
少なくとも粋が良いと見たので後で『たこ焼き』にして美味しく感謝してて食ってやるか。
「ここら第一軍は鎮圧済みの感じか?」
「鎮圧済みだね。お前を除いて」
ガガガガガガガガガガ!!
「後から情報を加えてもみ消そうとするな」
岩に隠れていた一軍最後のヘイシダコが逃げ出したがそれをTー34は逃さなかった。
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