十二話 シールダーの皮を被ったバーサーカ
「とうとうやってきたわね。常夏の島ハワイに」
「湖です」
「え?この目の前に見えているのワイキイビーチじゃないの?」
「お前のワイキキビーチのイメージどうなってんの?目の前にあるの淡水の湖やからな。カスピ海とか地中海とかの湖の種類じゃ無いからな。似ても似つかないからな?」
そもそも天界でグータラしていたゼアミがワイキキビーチを見た事が有るのだろうか。
いや、絶対無いのだろう。
今、俺たちの目の前に広がっているのが砂浜。
そしてそこには空中に浮いていたり湖に入ったり出たりしているヘイシダコがいた。
ヘイシダコを見てTー34が血気付いたのか目を輝かせながらこちらを向く。
まるで敵を見つけた鎌倉武士みたいな顔だ。
俺たちのパーティーのもはや特徴と言えるだろう。
お前絶対職業間違えただろ、シールダーでは無いだろ。
そんな好戦的なシールダーゲームやアニメで見た事ないって。
「バッサバッサ敵を薙ぎ倒してキルレ100を越えたいな。我同志よ」
「うん、とりあえずそんな事したらギルドに報告しておくわ。悪い意味でな」
まるでこのクエストをFPSな何かみたいに思っているTー34。
隣には何故か大切である棺桶を持ってきている。
何に使うか分からないが何かしらに使うのだろう。
そもそも俺たちは死なないように戦うつもりなので最低でもキルレは1は確実な筈だが。
「因みに、ご主人様はヘイシダコの生態について知っているアルカ?」
「逆に聞こう、知ってると思うか?」
「質問を質問で返しちゃダメアルヨ?」
実際何も知らないのだよこれが。
マダコやミズダコくらいしか知らないし、現実世界だとそこまで知名度が無いだろう。
「ヘイシダコとはその名前の通りに軍隊のように第一波、第二波というようにやってくるアル。だから一度大群を相手にした後には休んで、もう一度大群を相手にするみたいな感じネ」
「ようは考えて戦えって事か。ゼアミちゃん大丈夫?」
戦術の「せ」の文字も知らなそうな音楽神。
また何も考えずに突貫するかもしれないな。
「だ、大丈夫よ。私にはTー34がいるし、ね?Tー34、私を守ってくれるよね?」
「ふーん、任せよ。我飼い主よ。全部纏めて蜂の巣にしてやる」
何をどうやって蜂の巣にするのか分からないが、意気込みは凄い。
「因みにあいつらの攻撃手段は何や、ギガントクリオネのように丸呑みして来るのか?」
「ご主人様、ヘイシダコはそんなにも獰猛じゃないネ。ただただ触手を絡めてきて墨をかけて来るだけアル」
「クソ雑魚すぎん?嘘ちゃうやろな」
攻撃性のカケラもないモンスターだこと。
モン○ンの生肉と呼ばれるア○トノスも頭で頭突きぐらいするぞ。
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