表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
芸術は爆発だ!!  作者: ヒョーゴスラビア総統
プロローグ
8/145

八話 落とし穴ドッキリがなんだかんだいって面白い

「だが、それはそれ、これはこれだ盗みの罰は与えなければならないよな」


 幸福から絶望、天国から地獄に落とされるとはこういう事か。


 みるみるうちにゼアミの顔から色が抜けていき、最終的には白化した。


 顔は今にも泣き出しそうだ。


 最高神が呟くと、俺とゼアミの足元の魔術陣が現れ輝き始める。


 ほう、すげえなこれ。これが魔術というものか、めっちゃ感動する。


 魔術ではなく科学を選んだ俺たち人類では分からねえ感覚。


 これ本当に異世界行きなのか。


「まってください、最高神様、これは違いますから、誤解ですから。待ってください、聞いてください」


 自身の状況に焦り始めたのか滅茶苦茶に慌てるゼアミ。


 涙目になりながら訴えてくる。


 何が誤解だ。さっき自分で盗ったって言っていたじゃねえか。


 言ってないけど。拝借したって言ってたけど。


 共犯と言っていたから悪気は感じていたと言うことだ。


 側から見れば泣き叫ぶ少女にしか見えないがこれは完全に自業自得だ。


 そのゼアミに最高神がトドメを刺す。


「一度下界に落ちこの世の残酷を学んでくるが良い小娘。貴様の後の仕事は他のものに任せる。貴様はこの英雄と共に魔王討伐に専念し、倒した暁には、迎えの者を寄越す。それまでは世界の荒波に立ち向かうが良い」


 流石最高神あって言う事が違うねー。男の俺でも惚れ惚れしちゃうな。


「待ってください、本当に待ってください。私は音楽の神ですよ、戦神のあの子や武神のあの娘とは違って戦う力が皆無なんですが!」


「いや戦神や武神も女の子なんかい」


 どうせ同行するならその娘がよかったな。


 こんな奴じゃなくて。絶対仲良くなって良い感じになれたと思う。


「知らん、ここを使え」


 そう言いながら最高神は顳顬こめかみに指を当てる。


 そして泣き叫ぶゼアミを傍目に、俺に最高神は微笑しながら。


「歌川辰政殿。貴殿をこれより異世界へと送るとする。魔王討伐という偉業、数多くの英雄候補として畏敬を示す。それ故魔王を倒した暁には、我自らの権能で贈り物を贈ると契約しよう」


「贈り物とは?」


 ほう、なんだろ。


 最高神自らから直々の贈り物だ。生半可なものじゃないだろう。


「そうだ、世界を救った救世主への権利全知全能の我が成せる唯一の業。……たとえどのような願い、煩悩でもだ。たった一つだけ叶えるとしよう」


「何っーーーーー!」


 某西遊記バトル漫画に登場する龍神のような言葉だ。


 とどのつまりだ。


 異世界での生活に飽きを感じたら他の世界でも遊ぶこと。


 日本に生き返るってこともありということか。


 しかも煩悩も有りと言っていたから、どのような変態系も有りと。


 俺はそこまで馬鹿じゃないから「その叶えられる願いを300にして」って言ってみるけど。


 流石に駄目かそれは。


 願いの無限化とかは流石にずるいし怒られそう。


 だがこれでモチベーションが上がったことに偽りはない。


 異世界に行くのがいう意欲をそそる。


「ぢょっと私を無視しないでくだしゃい〜。そのセリフは私のですよー!」


「ふははは。全てのものは我のもの。たとえ貴様の言葉もな」


 どっかで聞いたガキ大将の名言を口にする。


 どこかの土管の上で叫んでいる暴君のセリフのそれ。


 ジャイアリズムとか言う自己中心主義だったが。

 

 この最高神ノリが良いな。


 最高神に決め台詞と仕事、天界での生活を奪われたゼアミは泣きじゃくっている。


 ゼアミのその泣き落ちた姿を見れただけで、俺満足。


 最高神の旦那、俺あんたに何処へでもついていくぜ。


 元の世界でもこんな師匠が欲しかったな。


 おそらくだが俺の今の顔はおそらく下衆顔だろう。


 少女が泣き叫ぶ様を見て愉悦に浸る俺。


 我ながらクソ野郎である。


「嫌ですー。こんな深くフードを被った不審者みたいな男と一緒なんて嫌。絶対裏路地とかに連れて行って青少年にあってはならないことされるんだわ。兎に角、一緒に魔王討伐なんて嫌ぁ。最高神様許じでぐだざいぃぃぃぃ!」


「色々ツッコミどころが多いのだがな、こんな俺で悪かったなロリ女神。俺こそロリっ娘のお供は嫌やで。せいぜい泣かへんように頑張るこったな」


「つっこむ《・・・・》?、やっぱりそう言うことを考えているんじゃ無い。それに?ロリじゃないし。女神だし。少なくともあんたよりは……年上なんだからぁぁ」


 涙目を浮かべながら俺に怒鳴る。


 そもそもその見た目で俺より年上ってことは成長性が無いってことじゃないか。


 どう見ても先程泣き止んだ幼児にしか見えない。


「ではいずれ名を馳せる女神連れし数多いる英雄の一人よ。貴殿が魔王討伐を達成する事に健闘を祈る。さあ少年少女よ。大志をを抱けぇぇぇ」


「それも私のセリフですぅぅ最高神様ァァァァ!!」


 そう言いながら[異世界直接輸送ボタン]を押す。


 最高神に一喝され、足元に大穴が空き落ちる。


「えっ。俺も落とされるの」


 バリッバリに床が空いてるのですが、あの東京に建つ電波塔の透明床の床無しバージョンみたいな。


「やべっミスった。すまん英雄殿。貴殿も歯を食いしばれ」

 そう最高神の声が聞こえたと思えば俺は空中に一瞬浮かんだと思ったら落ちていた。


ご愛読いただいた貴方に圧倒的感謝を‼︎

芸術は爆発だ‼︎と作者は皆様の声援と笑いにより日々進化していきます。

楽しんでいただけるとトキマサ達が喜びます


・腹筋が崩壊した

・もっとネタを見たい


などと少し思ってくださった方は、画面下部の☆☆☆☆☆を★★★★★にしてブックマークに入れていただく、率直な感想、批評などで応援して下さるとモチベーションが上がりネタが大量生産する事ができます


また誤字脱字や文法上でおかしい箇所を指摘していただけると幸いです。


それでは全ての読者に絶対的な祝福あれ‼︎

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ