七話 するかしないか
共産主義についてはある程度熟知しているが。
まさか異世界で共産主義に出会うとは思ってもなかった。
他にも変な思想が無いか怖くなってくる。
「それより同志よ。私の棺桶は知らないか?あれには私に対して必要なものが多くある」
「何が入っているんや」
そう言えばゼアミが「棺桶に入って鳴いていた」とか言っていたような。
今になって思ったが何故に棺桶なのだろう。
恐らく動物用ゲージの代わりだと思うが棺桶というチョイスを選んだ奴の顔が見てみたい。
「ソビエトで作られた全銃器の集大成『畑から兵と銃器が取れる』、全てを凍り付かせる『シベリア送り』、相手を一撃で倒せる『サヨナラトロツキー』、投げては大炎上『モロトフカクテル』、世界最高の魔力核弾頭『ツアーリボンバー』」
「お前は戦争にでもいくのか?聞いただけでわかる。ヤバいヤツやん」
大切なものと聞いて生活用品を想像していたが思っていた以上に過激だった。
電車の中に傘を置き忘れてきたとか言うのと同じじゃ無い。
電車の中に核爆弾置いてきたって言っているのと同じだ。
「ヤバいヤツなのかは分からないがこのままでは私は着替えが出来ないし、戦闘に参加する事が出来ない。ギルドの掲示板を見たが、同志達はギルドに所属しているパーティなのだろう。そしてメンバーを招集していたか、ならば私を入れるしかいるまい」
「待て待て、何加入してくれるつもりだと思っているんや。Tー34は今のところゼアミのペットやぞ」
「む、ペットという職業良いがやはりこれでも冒険者。私の餌代くらいは稼がねばならない。あっ、これが私の身分証だな。オェッ」
猫が毛玉を吐き出すかの様に丸められた身分証を吐き出した。
いや、どんな管理体制だ。
身分証は水に濡れにくく火に燃えにくい素材でできている。
Tー34の涎が染み付いて少し臭い身分証を摘み上げて広げて読む。
全体的に高めのステータスで幸運値と会心率だけが小さいだけ。
謂わば五段階評価成績表で二科目以外全部4みたいなオールラウンダー。
職業はゼアミが欲しがっていた防御役【シールダー】だった。
今では体力と高く異常状態の影響を軽く受けるサンサンがいるのだ。
「どないしょっかな」
出来るなら欲しいが強制されるほどで無い。
誰が見てもオカシイこのTー34を加入させるかは後で決めるか。
サンサンの時もギガントクリオネを討伐して決めているから。
一応、Tー34の戦闘形態も知っておきたいからな。
「加入は後で決めてやるさかい。要はT-34の棺桶を持って来れば良いのやろ」
「話が早いな、同志。今すぐ回収しに行こう、すぐ行こう」
「おい、ノーパンノーブラ獣人はサンサンお留守番や。西洋人形の遊び相手と朝ご飯を作っておいてくれ。ゼアミ、Tー34を拾った所に案内せい。棺桶取りに行くぞ」
「あのトキマサさん、私一度ノーパンノーブラで行動したことあるから、その。心に刺さるから言うのやめて」
先日ギガントクリオネの粘液を風呂で洗い流した時服を忘れたゼアミに貸したか。
意外と気にしていたとはゼアミにも黒歴史が有ったのだな。
とりあえず俺たちは、文句をブツブツ言うゼアミを持ってT-34の棺桶を取りに行った。
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