四話 いつもの事
では本題の一歩前の問題。
「そやな、まずは鍵を閉めていた筈の俺の寝室をどう開けたのか説明してもらおうか、どうやったんや」
「それはだな、簡単な話だよ同志。ドアノブをガチャガチャしてから開けゴマと呟いたらな、開いたんだよ」
「いや、待て。俺の寝室の扉は魔法の扉やないんやで」
そんなファンタジー世界の扉みたいに肉声音声で開く扉ではない。
この異世界はファンタジー世界だけど俺の寝室の扉はただの檜で作られた扉だ。
中からは手動で開けられるから誰かが居れば開けられるが。
俺は寝ていたため勝手に開くことは断じて無いのだ。
(あ、私が開けました。何やら騒がしかったので)
「犯人はアンタかーーーい」
まさかまさかのライカさんが犯人だったとは。
これで謎が解けた訳だがまた一つ新たな謎が出来たがこれも保留しておこう。
「犯人は後でゼアミちゃんのお守りをしておいてもらおう。では扉の件はお終いや。では、そこで眠たそうにしている涎ダム状態のゼアミとモジモジして何やら発情状態のサンサンに聞く。お前らは何故俺のベッドに居ったんや」
Tー34の事をもっと聞きたいがこっちの問題を先に片付けてしまおう。
案外直ぐに終わりそうな感じがするからな。
恐らく、かつて無いほどの愚問の極みだろう。
「涎がダム状態って、そこまで出てないでしょ!何故トキマサさんのベッドにいた理由は考えたら分かる事でしょ。お化けが怖くて一緒に寝て欲しかったのよ」
「いや、それはサンサンと一緒に寝たら良かったやろ。サンサンは怖いもの無し、これ以上にいないメイドぞ⁈」
ちょっとやそっとの事では同時ない最強の生きる壁とはサンサンの事を言うのだろう。
今この屋敷にはライカさん以外の幽霊はいないはずなのに。
「だからサンサンの所に行ったのに居なくて、仕方なくトキマサさんの所に行ったら気持ち良く寝ているし、そのまま一緒に寝させてもらったわ」
「もらったわじゃねえよ。一声掛けてくれたって良えやん」
まるで習慣のように言うゼアミ。
俺たちにその様な習慣を付けるようにした覚えは無いのだけど。
「いやよ、トキマサさんに気づかれずに一緒に寝る。これが何もされない方法なのに。起こしたら、私が寝ている間に何かするじゃない」
「おう、人を性犯罪人みたいに言うなよ。勝手に俺の寝床に入ってくるのは良えんか?」
「良いわよ」
さも当然の様に答えるゼアミ。
その回答には悪意は無く、それなら尚更質が悪い。
悪意がない悪行ほど面倒なものは無いのだ。
ご愛読いただいた貴方に圧倒的感謝を‼︎
芸術は爆発だ‼︎と作者は皆様の声援と笑いにより日々進化していきます。
楽しんでいただけるとトキマサ達が喜びます
・腹筋が崩壊した
・もっとネタを見たい
などと少し思ってくださった方は、画面下部の☆☆☆☆☆を★★★★★にしてブックマークに入れていただく、率直な感想、批評などで応援して下さるとモチベーションが上がりネタが大量生産する事ができます
また誤字脱字や文法上でおかしい箇所を指摘していただけると幸いです。
それでは全ての読者に絶対的な祝福あれ‼︎




